3/22/2007

東京V2VS0C大阪 勝ち点なし、収穫あり。

 3連敗ではあるけれど、未だ得点がセットプレーからの1点だけではあるけれど、今日の試合が一番マシだった。意図していたプレーが出来ていたし、決定機もあった。ただそれが勝ち点に結びつかないのが、一番の問題。

 当然主審の扇谷氏に対する不満はある。どのプレーがファウルになるのか、明確な線が無かったから、まずしっかりとしたコンタクトが出来ない。またゴール前で露骨にPKを貰おうとするプレーをする輩も出てきて、後半30分くらいはサッカーと呼べるものだったか疑問。

 それでも、その試合をそれなりにこなして、ちゃんと勝つチームがあるのだから、レフェリングを言い訳にせず、今後の糧にしてほしい。


 スタメンの布陣、監督曰く「クリスマスツリー」


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 4バックの前には中に絞った3人のボランチがフラットに並ぶ。1トップに高さとキープ力を期待して森島康。古橋、苔口がそのフォローをするとともに、守備の際には自陣に戻り、チェイシングに走る。

 こと守備に関しては、この布陣が効いていたと思う。3ボランチの辺りで相手ボールをしっかり引っ掛けられていたし、守備的な4バックをしいていたのでサイドに流れてもある程度ケアが出来ていたし。

 一番怖かったフッキのスピードもトップギアに入るまでに潰していたから、前半ピンチらしいピンチといえば佐藤のワンツーと、2本あったフッキのプレスキック程度。


 ただ攻撃に関しては、守備にそれだけの人数をかけていたのもあって、まだまだ迫力不足というところ。トップの森島康がボールをホールドできていたため、以前に比べて攻撃時のプレーゾーンが前になってきたものの、ロングボール頼みなのは相変わらずだし、シュートの数がまだ足りない。


 それでも前半0-0だったのには満足しなくてはいけない。それまでの試合に比べて格段に組織的なプレーが(特に守備に関しては)実践できたのだから。正直少し期待さえしていた。


 その淡い望みを見事に打ち砕いたのは、やはり藤本の退場と、その後にあったPKということになるんだろう。


 まず藤本の退場に関して、特に非難も弁護も無い。酷いジャッジといえばそうだし、カードを前半に貰っていながら軽率なプレーをしたとも言えるし、多分10人いたら10人が違う感想を持つだろう。


 兎にも角にもセレッソは残り20分間を10人で戦うことになった。そこでありがたかったのは、今はやりの「ポリバレント」なプレーヤーが複数いたこと。

 丹羽は左ボランチから、本職と言われている右サイドバックに移ったが、特に違和感無く機能していた。また古橋は攻守の繋ぎとして、もう一列位置を後ろに移したが、こちらも特別不味いプレーは無し。

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 ただ前半から右に左に奔走していた守備陣の疲弊が、10人になった事でより加速したのは間違いない。それがPKの伏線ということになるのだろうか。

 あの時、PKとなったプレー。プレー自体ファウルかどうか怪しいものではあるけれど、それまでに今日の主審がエキセントリックなジャッジをすることを理解していたなら、もう少し前にボールがある時点で何かしらの方法で相手を潰していてもよかった。100%守備陣が悪いわけではないけれど、それと等しく100%不可抗力だったとも言えない。


 この失点で都並監督が動く。ここまでとっておいた切り札、森島寛とゼ・カルロスを同時投入して、同点を目指す。

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 その後小松まで投入し、パワープレー体制に入った。

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 ここまで前がかりになるのだから、カウンターを受けるのは織り込み済みだった。2失点目のシーンについては、そういうわけで、特別何がどうだとかは書かない。


 結局スコア上は仙台戦と同じ2-0になってしまったけれど、今日の試合はまだ許せる敗戦だった。

 今まで全く無かった連動性のようなものが、僅かながら見え始めてきたし、後半森島康、小松がそれぞれいいシュートを放っている(キーパーの好守に阻まれたが)五里霧中だったチーム状態が上向きになってきた。結果が出て、自信が持てるようになれれば、少なくとも開幕時のような惨敗はぐっと減ってくるはずだ。

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