4/07/2008

J2第6節 甲府3VS2C大阪 恥。

 今日の敗戦を悔やみはしない、もし昇格に勝ち点3とどかなくとも恨みはしない、セレッソは敗戦すべきチームで、甲府は勝利に値するチームだったのだから。この試合で素晴らしいプレーをしたプレーヤーは誰一人いなかった。


 セレッソでただ一人被害者と呼べるのはレヴィークルピだろう。ベストと信じ送り出した11人で戦えたのは僅か20分程度だったのだから。

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 幕開けは前田の不用意なプレーだった。なんでもないボール処理をミスし、それを甲府に漬け込まれてしまった。ゲーム開始から甲府が前がかりになっていたのは誰が見ても明らかで、そこをケアしなかったのは不注意としか言えない。これで1-0。


 泣きっ面に蜂とはこの事か、反撃に出るべき攻撃陣にアクシデントが起こった。ここまで整わないコンディションで不本意なプレーを続けていた古橋の足がパンクを起こしたのだ。

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 さらに悪夢は続く、こちらも足の不調をかばいながら出場していた柳沢が怪我の為リタイヤ。ここでゲームプランは大きく崩れてしまった。

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 代わって出場した中山は本職の中盤ではなく右SBでのプレー、特記すべき素晴らしいプレーは無かった。まずはプレーできたことを喜ぶべきか。


 この二つのアクシデントで動揺していたわけではないだろうが、セレッソはチームとしての体を徐々に崩していった。香川と丹羽は不用意なパス交換でボールを失い二失点目の戦犯になってしまった。前がかりになったところを次はジョジマールにぶち抜かれて3-0。これで試合の趨勢はほぼ決したと思われた。それを引き戻し、破壊したのは主審、西村雄一の不可解なジャッジと、それに甘えたセレッソだった。


 引き金は後半開始早々に引かれた。カレカがゴール前に突進したところに甲府DF池端とGK桜井が絡む、判定はPK。

 リプレイを見ると桜井の手がカレカの足を払ったように見える。しかしカードを示されたのはDF池端、しかも一発レッド。線審に確認を問うも判定は覆らない。


 さらにこのPKでも疑惑のジャッジ。ジェルマーノがキックミスしたところで笛が吹かれた。GK桜井がキックの前にゴールラインより前に出たという判定。確かにルール上はその通りなのだが、桜井がそれ程過剰にコースを遮ったようには見えなかった。蹴りなおしは無事(?)ゴールネットを揺らし、3-1。


 それから僅か10分後、今度も甲府、秋本が二枚目のイエローで退場した。プレー自体はカードに値するかボーダーラインの際どいものだったが、この時点で主審、線審に対する信頼感はどこかに吹き飛んでいて、もはやゲームは誰もコントロールできない状態になっていた。甲府イレブンが納得できるはずが無い。


 ここで私が憤ったのは、セレッソのプレーヤー達がファウルを「期待する」プレーをし始めたことだ。過剰に倒れ、笛を要求する様は、今まで見たどのセレッソよりも無様で恥ずべきものだった。

 私的な分類になるが、ファウルを「誘う」プレーと「期待する」プレーは似て非なるものだ。軽やかでスピーディなプレーは相手のファウルを呼ぶ。しかし今日のセレッソのプレーはただピッチにはいつくばって主審の顔色を伺っているだけ、それだけだったのだ。カレカは重戦車の異名とは程遠く、木っ端の如くに吹き飛び、香川ですら大げさに倒れてみせた。

 森島康が終盤、同点の好機にシュートを弾かれたのは偶然なのか、必然なのか。

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 もう一度書く、私はこの敗戦を悔しいとは思わない。弱いチームが負け、強いチームが勝ったのだ。それはスポーツという神聖で公平な場では当然のことだ。

 セレッソはこの敗戦を普通の敗戦の何倍も恥じなければいけない、昇格を誰からも祝福されたいのなら、練磨を続け、正々堂々と、その実力で勝ちを積み重ねるのだ。今日のような、腹立たしいプレーを続けてはいけない。もう二度とこんな試合をしてはいけない。

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