1/06/2009

デザイナーとスポーツ選手って似てるよね。

 スポーツ選手に「脂ののる時期」があるように、デザイナーにもそういう時期がある。デザインの基礎を学んで、自分なりのスタイルを作って、それが認められて、上手く仕事が回るようになって…。もちろんスポーツ選手ほど短命ではないけれど、山があって、しばらくいい時期が来れば、いつか必ず谷に折れる時機が来る(山が来ずいきなり谷底なんてこともある)

 その角度を鈍化させることは出来るし、谷底に落っこちる前に踏みとどまることも出来るけれど、ずっと第一線でバリバリなんて、ごく一握りの人間しか出来ない。

 
 例えば野球選手の場合、一流どころは指導者や解説者に踏みとどまって、生活が出来る。でもその他の選手はバッティングピッチャーやブルペンキャッチャー、スコアラー、スカウトになったりする。それすらも出来ない時は、飲食店の店員になったり、そんな感じ。

 デザイナーでも谷に落ちれば下働きをするか、他の仕事で口に糊していくかだ。体力や資格が無い分、他の職種から流れてくる人に比べるとハンデは大きい。そういう仕事を、私はしている。

 だから貧しさや悲しみを感じる話を聞いていると、胸が悪くなる。明日の自分の姿を見ているようで、いつか「あちら側」に行くような気がして。


 全ての人間が等しく慎ましやかでも幸せと感じられる生活が出来る社会、そんなものなんて無いことは就職活動や転職活動をしているうちに理解が出来た。ただ悲しい目にあう人間を極力少なくしようという考えは出来ないもんなんだろうか。仕事始めだってのに気が重いや。

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