8/16/2010

J1 第18節 京都0VS1C大阪 報い。

後半36分 家長 昭博(C大阪)


大海を削り、茂庭を削り、清武を削り、アマラウを削り…。激しい守備とラフプレーは違う。今日の結果は「報い」だと知るべきだ。今の京都はセレッソ以上に酷過ぎる。
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お前削っただろう?


スタメンとベンチ。怪我からアドリアーノが帰ってきた。GK以外はレヴィーの考える現時点でのベストプレーヤーだろう。

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ところが前半これが全く機能しない。京都は自陣に7、8人が引いていて、浅瀬の杭のように等間隔に並んでいる。そこにセレッソの攻めが引っかかれば奪ったボールをディエゴに預けて、左右の丸橋か高橋の上がったスペースにボールを供給。そしてクロスか切れこんでシュートでフィニッシュ。分かりきっているのに無駄なボールロストとディエゴの個人技に苦しむ。

それに加えてラフプレー。激しいプレーではなくて、単に技術が足りない危険なプレー。セレッソの選手が次々と倒されていく。10分過ぎには上本がやられた。そもそも上本は体を張ってディフェンスをするプレーヤーだが、それにしても酷い。ピッチに突っ伏したままピクリとも動かないので血の気が引いてしまった。何時ぞや古橋が顎をやられて意志を失った、あの時に似ていた。
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一度は立ち上がり、プレーを続けた上本だが、結局足の痛みが引かずに藤本と交代してしまった。

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前半15分


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ディエゴを徹底マーク


動揺は、少なからずあったと思う。それに加えてカウンター狙い、ディエゴからサイドというプランを愚直に続けた京都の姿勢にも苦しんだ。何とかコーナーまでは行くのだけれども、シュートには至らない。京都がサイドに流れた先のアイディアと個人技を持っていたら危なかった。それがないから今の順位なのかも知れないが…。

というわけで、前半は両軍シュートシーンが少なく、実のない45分間だった。他に心動かされたシーンとすれば清武が痛んだところぐらい。本当に腹立たしい試合。藤本が頑張ってくれたおかげでスコアが動かなかったのは幸運だったが…。


後半は、前半に比べればいくらかマシという感じ。開始直後に家長がいいシュート。そこからのっていければいいのだけど、4-2-3-1の3の部分がおかしい。この3人が自由闊達に動き、相手の守備意識を摩滅させるのがセレッソの攻撃の基礎、それがうまくいかない。乾、家長、清武の動きが質量ともに足りないのだ。もしマルチネスが左右にボールを振っていなければ、試合は局地戦になり、流れはより京都寄りになっていただろう。

レヴィーもそれを感じていたのだろう。攻撃のテコ入れは攻め駒の交代だった。後半24分清武アウト、播戸イン。4-2-2-2にシフト。

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後半24分


播戸はらしく、泥臭いプレーを続けてくれた。前線でのポイントが増えたことでいくらかチーム全体に血がめぐるようになった。

さらに体力の消耗が激しいアドリアーノを下げて小松。

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後半31分


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小松の異端なリズム、高さが加わったことでもう少しだけ京都の守備ブロックをゴール前に押し下げることに成功する。ただし、シュートは少なく、ラストパスもフリーランも僅かで、前節同様に寂しい試合内容。コーナーを蹴ってもゴールの匂いがしない。ボランチの二人のミドルで何か起きてくれればという程度。京都も京都でディエゴが消えれば攻めの形が作れない。

この試合唯一のゴールは、狭いスペースに乾、家長と二人のタレントがいた事でできた、全くの即興演奏。50メートルをドリブル出来なくても、5メートルを効果的に動くことくらいはできる。家長の完璧なボールコントロールからフィニッシュ。山形戦の清武のゴールに似ている。

先制点を奪われた京都に打つ手は少ない。ディエゴを下げて金成勇、前線に高さを加えてもそこまでボールが伝わらない。セレッソもいいコンデイションではなかったが、京都にこの状況を打破できるだけの力はなかった。最後は松井にまで激しいボディーコンタクトを仕掛けたが同点にするまでは至らず。このまま試合終了となった。


勝って兜の…、というわけではないが、今のセレッソの状態は決していいとは言えない。バットコンディションの京都に対してさえ0-1なのだから。FC東京戦は水曜日、土曜日にはアウェー鹿島戦、体力を回復する時間も少ない。この一週間をどう乗り切るかでリーグ戦の目標も変わってくる可能性さえある。大事な7日間をどうしのげばいいだろう?
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家長の復調がなければ厳しい


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上本の笑顔と藤本の頑張りは救い


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