大津市サッカー協会がJリーグの試合が開催できる基準を満たすサッカー場の建設に向けて署名活動を行っている。何でも滋賀県はJの規格を満たすスタジアムが無い唯一の県らしい。セレッソはJ2時代の2002年に皇子山で試合を行っているが、あれはワールドカップ開催に伴う緊急措置で、確かに常用できる施設ではない。
ただサッカー場を新設するとなると数十億のお金が必要になる。公的機関が建設するとなれば税金が使われるわけで、正攻法で押していっても喜ぶのはコアなサッカーフリークと土建屋ぐらいになる可能性がある。下手をすると「無駄金を使うな」と市民団体からクレームがつくかもしれない。
そこで協会は廃止の可能性がある大津びわこ競輪場の跡地をサッカー場にできないものか、と検討しているらしい。既存の施設を利用すればぐっと安上がりにスタジアムが出来上がる、それはセレッソサポーターなら既知のことだろう。
これがびわこ競輪場。
メインスタンドと南北両サイドのスタンドは屋根付きの立派なものだ。競輪場なのだからドーピング検査室やロッカールームはあるだろうし、改築の手間はキンチョウスタジアムの場合より楽かもしれない。スタジアム北側には広大な駐車場があって、サブのピッチを用意するにはもってこいだ。堺のトレセンのような施設にすれば滋賀のスポーツ活動の拠点として稼働できる。
ピッチを重ねてみよう、サイズは日立柏サッカー場と同じにした。
トラックのカーブしている部分、サイドスタンドの端の方はピッチとの距離が遠くなってしまうが、陸上競技場と同レベル。そして手前はバンクになっている。もし増築するとなれば、このバンクを利用してスタンドを作ればいい。後ろにある既存のスタンドの視界を遮らないので、見切り席も出ない。バックスタンドを作るスペースもたっぷりあるから、その時点で必要な施設を必要なだけ作ればいい。今はピッチだけを作って、最終的にはJ1開催規格の1万5000席を確保するとなれば、無駄な投資は最小限に抑えられる。
ピッチとスタンド内施設の改修だけならキンチョウスタジアムの予算2億円以内に収まる可能性が大きい。これだけの施設を取り壊すとなればそれ以上の予算が必要かもしれない。ランニングコストの問題はあるが、同じ投資で巨大な空き地をを作るのか、市民共有の財産を作るのか、個人的には自明だと思う。
滋賀にもサッカーを愛する人達がたくさんいること、彼等が日々頑張っていることをオレは知っている。もう少しだから、ガンバレ。
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