なぜだかわからないけど、命日というのが覚えられない。覚えていたくないという気持ちがそうさせるのかもしれない。かわりになるかわからないけど、オトン、64回目の誕生日おめでとう。オカンから電話で聞いたけれど、よっちがビールのアテで食べてたバターピーナツを仏壇に供えてたってさ。天国で一杯やっておくれ、死んじまった時はまだ発泡酒だけだったけれど、今じゃ第3のビールなんてのもあって、ビールは高級品なんだぜ。
よっちもみはも大きくなったよ。最近はいろんな素材でお菓子のアクセサリーを作るのにハマってる。これが上手でね、食欲のわくような色使い、素材感を引き出すのがすごくうまい。多分オレの食い意地と家内の色彩感覚がいい感じで伝わったんだと思う。
オトンがオレらを養っていた時はバブル全盛であったから、波に乗ったのもあるだろうけれど、いい物食べさせてくれたり、オレはオレで自由に絵を描いたりしてたし、妹は料理の資格とったり、それが今でも生きる糧になってる。
ただ、父親として、オレはまだまだ及ばないなと思ってる。生きて行くので精一杯で、強いオヤジにはなれないよ。オヤジが上司にバカスカ怒られながら、それでも足を棒にして働いて、頑張ってくれたこと、オカンから聞いてる。それがなかなかできないんだよな。根性がないというか、困ったね。
まあ、なんとか生きてるからさ、そっちはそっちで気楽にやっとくれ。お盆になったらまた来てよ、最近のいいビール揃えておくよ。
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