「写真がお上手ですね」
と言われることが多くなった。ホントはいいカメラといいレンズを買って写しているだけなんだけれど、そう思われるのは、それはそれでまことに結構なことだ。
なんで写真撮るのがうまくなったのか(正確には、うまくなったと思われるようになったのか)それは俺が普通のコミュニケーションをとれない人間だからだ。
普通に話をしたり、メールを送ったりして、相手に気持ちを伝えられるなら、その方が楽だし、安上がりだし、その方がいい。
絵を描くとか、歌を歌うとか、写真を撮るとか、詩を書くとか、それに没頭する人は、そういうことでしか人に気持ちを伝えられない、不器用なんだ。だから必死になって、描いたり、歌ったり、撮ったり、書いて、なんとか気持ちを伝えたいんだ。手を抜けば途端に思いを伝える手段がゼロになるのだから、それは死ぬ気で頑張るさ。
うらやましいって人は、多分普通のコミュニケーションができる上に、そういう特技があるのだと思ってる。違うな。俺は、人が出来ることが出来ないでいるから、人が出来ないことをしているんだ。綺麗だよって言えないから、自分が見ている世界を撮るんだ。こんなに綺麗じゃないかって、撮るんだ。
普通に人と話ができたら、俺はもう写真なんかいらない。
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