後半2分 山口 螢(C大阪)
後半34分 柿谷 曜一朗(C大阪)
後半43分 柿谷 曜一朗(C大阪)
よかったとしか書きようがない。
大分戦からいい流れができつつあって、それが継続できた、ぶれなかった。その結果が形になってしっかりと現れたのだから、本当によかった。
スタメンは前節からケガの新井場徹、出場停止の藤本康太が抜け、代わりに丸橋祐介、山下達也が入っている。山下はゲームキャプテンもつとめた。ベンチには椋原健太、楠神順平が入っている。
前半は大分戦に続き、湘南の人数をかけた守備に苦しめられた。5バックとダブルボランチの7枚で壁を作り、奪えば前3枚で速攻が基本で、それを45分続けられた。
前の3枚も守備の際はよく効いていた。CB2人、茂庭照幸と山下達也のところには食いつかず、ボランチの扇原貴宏とシンプリシオに入った時からしっかりとプレスに行くなど、セレッソの特徴を殺す守備をしていたと思う。決定機は1度だけだったものの、流れ的には悪かった。
頼みのエース柿谷も、この分厚い守備に手を焼いていて、この調子では今日も厳しいかなと感じさせる内容だった。
ただし、湘南は大分と違って、最終ラインが上げられる時は出来る限り上げて選手間の距離を狭くとり、前からでもボールを奪いにいこうとしていた。DFラインに空中戦が得意な選手がいないため、押し込まれると苦しいことからだと思うが、これが後半の伏線になった。
前半の時点でよかったことといえば、杉本健勇の復調。
これは相手に長身のストッパーがいなかったことも大きいけれど、かなり自由にやれていた。本来ゴールよりもその一つ前、二つ前の「転調」させる部分、組み立てからフィニッシュにギアチェンジする瞬間のプレーが持ち味なので、そこがキチンとできていたのは収穫。以前はここでノッキングしていたから、これは大きい。
後半には、前節やここまで活躍する場のなかった選手達の活躍で、いい流れを作れた。先制点の山口螢のゴールにしても、最終ラインに入っていた丸橋のロングフィードが起点になっている。
丸橋はサイドバックであるけれども、攻撃の組み立てにも参加できるし、中に入っても怖いプレーができる。ライバルである新井場と比べると守備の安定感では劣るものの、攻撃での長所はそれを補ってあまりあるものだ。
また、湘南がラインを上げていて、柿谷が丸橋のロングボールをコントロールする空間ができていたのも大きい。大分のように引かれているとあれができなかった。
山口螢は、柿谷、杉本が崩してくれたのであとは流しこむだけだったけれども、その時その場所にキチンといるのが彼らしい。
途中で入った椋原健太、楠神順平にしても、持ち味を出してくれた。
後半25分、酒本→椋原 |
後半27分、シンプリシオ→楠神 |
椋原の運動量のおかげで、右サイドで押し込まれることはなくなったし、楠神が入ることでまた違ったリズムの攻撃が見られるようになった。
攻撃のパターンが増えれば、相手はそれだけ様々な形に応対しなくてはいけなくなって、判断が遅れるようになる。2点目3点目の柿谷のゴールは彼の個人技ももちろんだけれども、ゴール前での素早いボール回しであったり、相手の不用意なボールロストにつけ込んだカウンターであったり、それぞれに色がある得点だった。
後半44分、枝村→南野 |
これでセットプレーと高さでの得点が生まれれば、というのは贅沢か。ただいずれは整備しなければいけない問題だとは思うけれど。
まずは努力が結実したこと、今まで活躍の場を与えられなかった選手が躍動したことを喜ぼう。5月7連戦の初戦を幸先良くクリアできたことは、何よりの吉報だ。
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