12/01/2013
来年への糧とするために。 #cerezo #photo #diary
リーグ戦はあとひとつ残っているし、可能性としてACL圏内である3位に入る場合もある。
チームはチームとしてまだ戦い続けているのだけど、ホームゲームを全て消化した、ということでリーグ戦期間中のクラブの仕事、その殆どは終わった。
総観客動員数319,928人は過去最高。footballgeistさんに詳しいデータが載っているけれど、収容率54.7%、一試合平均18,820人も過去最高で、J2降格時期の2007年と比べると3倍にもなっている。
これは3位と過去最高位を記録した2010年、最後の最後まで優勝争いを繰り広げた2005年を超える驚異的な数字だ。
もちろん、事業部か果たした役割、広報部が果たした役割は大きい。
球技専用のキンチョウスタジアムをオープンさせ、広報番組を拡充させ、選手が移籍する際は「ラスキヨマッチ」などとうたって観客動員に尽力した。今や柿谷曜一朗は一般紙にも取り上げられるスタープレーヤーだ。実力に見合う、ひょっとしたらそれ以上の効果を出している。
それだからこそ、球団には選手に対する待遇、スタッフに対する待遇を考えなおしてくれればと願う。
選手は力を発揮するとすぐ「海外に」という話になる。金子達仁が柿谷に「いつ(海外に)行くの?」と平然と切り出したり、それが当然と考えられたりする、そんな状態は異常だ。
若いチーム、きら星のように才能が溢れ出るチーム、聞こえはいい。しかし、その内実は力が十分にある中堅も、勝負の勘所を知ったベテランも、これぞ助っ人と呼べる外国人選手もなかなか穫れない貧乏チームなのだ。だから育てるしか無いのだ。スーパーに行く金が無いから、家庭菜園を育てているようなものだ。(もちろん、それも立派な方法だけれども)
播戸竜二、新井場徹、茂庭照幸らはケガや全所属チームの編成漏れを狙ったもので、シンプリシオも大枚を叩かなければ再び降格してしまうという危機があったからこそ呼んだ選手だ。上本大海、高橋大輔、清武弘嗣は大分の降格とセレッソの昇格が重ならなければ穫れなかった、獲らなかったろう。
そうして、チーム内で実績を残し、年俸を上げざるを得なくなると「マネーゲームはしない。」と言って簡単に選手を手放す。また、チームが弱くなっていく、土台がご破産になる、それを何度繰り返したのだろう。
2度あった降格の1度目は西澤明訓の後釜を安くまとめようとしたツケが回ってきたもので、2回目の降格はファビーニョという核を手放し、久藤清一などベテランを放出し、それをまたお茶を濁したような補強だけで補おうとした結果だ。
もうそんな想いはゴメンだ。
茂庭がタイに移籍する?シンプリシオとは契約しない?では、それを穴埋め出来るだけのベテラン、外国人選手を獲得できるのか。正直、期待している人のほうが少ないだろう。
今年はたいそう稼いだだろう。なら、それを使え。マネーゲームをしよう。誰が見ても戦力がアップしたというチームを作る、そのための軍資金を作るのだ。
俺は20年待った、エミリオ監督の時からずっと。 タイトルを手にし、歓喜にわくスタジアムの只中にいることを。チームスタッフだって、ずっと待っているだろう、そうでなければ背信だ。儲かればいい、安くまとまればいい、そういう部分もあるだろうけど、お金をかけなければ見られない夢だってあるのだ。
それは、お金をかけたから確実に手にできるものではないことは、来週末にぶつかるチームを見ればわかる。でも、必要なお金を少なくまとめるほど、可能性は小さくなる。それはほぼ確実なことだ。なら、やろうじゃないか。
女心と秋の空と言う、移り気なものだ。彼女たちがこっちを向いているその間に、来年こそ、何かを勝ち取り1番になるのだ。そうしなければまた数年間、今日は1万人入ったな、それはスゴイな、というニッチな存在に逆戻りしてしまうだろう。
あと何年待てばいい?どれだけの金を払えばいい?どうしたら、俺達は一番になったという喜びを味わえるんだ?
そのカギを持っているのは、球団であり、球団の実質的な親会社であるヤンマーや日本ハムだ。口は出す、金は出さないは、もうやめてくれ。本気のセレッソを見せてくれ。ブーイングの相手を選手だけに押し付けて、後ろでのうのうとするようなマネはしないでくれ。頼む。
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