1/09/2007

予知夢。

 小学校低学年の時、ひどく寒い冬の朝に、校庭で全校生徒が黙々と縄跳びをしている夢を見た。今のなんだったんだろう?って不思議に思っていたけれど、些細な事と忘れていた。「全校で朝礼の時に縄跳びをして身体を温めましょう」という事になったのは、高学年になってからだった。みんなと同じように黙々と縄跳びをしながら、私は「えらい夢を見たものだ」と感じていた。


 それから何度か、私はそんな夢を見ている。しかし見慣れてくると、便利なもので、例えば些細な一言を言ってしまったが為にケンカになった夢を見たら、それと同じ場面で同じ言葉を言わないようにしたり、トラブルの芽を摘めるまでになっていた。諍い事がゼロになった訳ではないけれど、これのおかげで随分と得をした。


 「弊社と致しましては、個人のご要望にお応えする事は出来ません。」貴方たちはそんな内容のメールを私に送ろうとしていますね。いやいや、私の予知夢がそう告げたのですよ。見ましたよ、二人してどうしましょう?こうしておけってささやいていたのを。いや、便利な能力だ。

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