10/08/2010

自由席増やそうぜ。

大不評でしたカメラ入門、いかがだったでしょうか(汗 今日からは平常運転です。

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まず新潟戦のお話、試合では無くて席種について。

新潟戦から「見切り席」として開放されていなかった北側メインスタンドの2ブロック(A、Bブロック)がメイン自由席として発売されるようになった。実際殆どの席はピッチ全体を見渡せていたのだから有効利用できてよかった。

反対側のバックスタンドから注目して見ていたのだけど、突発的にできた席の割にはなかなかの入りだったのでは…。何より「自由席」というのがポイントだと思う。


指定席は、当たり前だけれど試合開始ギリギリに来ても空いている。空いて無かったらスタッフを呼ぼう。一方自由席は早い者順。開門は試合開始2時間前(先行入場なら2時間15分前)だから、本当にいいところを確保したかったらその時間にスタジアムに行く必要がある。「指定席だからギリギリでいいや」だったのが「自由席だから少し早めに家を出るか」ということになる。

そうしていつもより1時間でも早く来ると、その1時間をうまくつぶさないといけない。夏場ならビールがほしいくなるだろうし、冬場ならモツ煮にお酒かな?お腹も空くし、グッズ売り場の前を通れば新しいアイテムが置いてあったりする。とにかくいろんな誘惑が待っているものなのだ。球団からすれば売り上げを上げるチャンスが増える。ペアならチャンスは2倍になるし、4人家族なら4倍になる。仮にスタジアムの周りで弁当などを買ってこられたとしても、それはそれで地域に貢献していることになるのだし、悪い話ではない。少なくとも「セレッソが試合をするのに経済効果が全くない」なんて陰口をたたかれるよりはずっとましだ。


以前意見交換会で廣畑さんが説明してくれた話によると、セレッソサポーターが一番買っているチケットはカテ5、カテ4なのだそうだ。ところがキンチョウスタジアムではその席がほぼ完売状態。席数も少なく、指定席なので観客の入りも遅くなる。席種別観客数のグラフを見せてもらったけれど、長居スタジアムではカテ5、カテ4を中心に整った山形のグラフになっているものが、キンチョウスタジアムのそれではカテ5、カテ4のあたりが頭打ちになって、台形のようになっている。この「削れた部分」はそのまま入場料収入に跳ね返る。説明では客単価が500円程度上がったという話だが、意地悪ないい方をすれば低価格の席が減った分中央値が動いただけともとれる。


だからこそ、一番売れる価格帯にあるメイン自由席はうまく使いたいところだ。カテ1、カテ2上段がガラガラなのを見るのは寂しいものだし、カテ3もあまり埋まっているとは言えない。ならメイン自由のゾーンを拡張してでもスタジアムに観客を呼び込み、グッズやスタジアムグルメでお金を落としてもらった方がずっと収入は増えるはずだ。空席はどう工夫してもお金を生まない。とにかく一人でも多くの人に観て、感じて、楽しんでもらう機会を作るべき。それはスタジアム改築を立ち上げた際のコンセプトの一つだった「常に席が埋まっている、臨場感のある状態で選手をプレーさせたい」という願いにもかなっていると思うのだが…。
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