10/20/2013

I had a dream. #cerezo #photo

マーティン・ルーサー・キング牧師はワシントンで「I have a dream !」と叫んだ。いつの日か、黒人と白人の子どもたちが何のわだかまりもなくともに遊べる未来が来るように、と。でも、その夢の最中でキング牧師は暗殺された。


俺はキング牧師ほどご大層ではないけれど、セレッソについて二つの夢があった。一つは、タイトル。もう一つは、本当にみんなに愛されるクラブになるってこと。

セレッソの試合日になると、地下鉄や阪和線がピンクのユニフォームでにぎわい、皆長居や鶴が丘で降りていく。スタジアムに近づくほどにそのピンクは強くなって、公園の広場を染めていく。チケットはいつも完売で、スタジアムはぎゅうぎゅう、選手の一挙手一投足に歓声が上がる。そんな未来が来ればいいと、J2にいたころ、数千人しか観客のいないがらんどうの長居スタジアムで考えていた。


今のセレッソは、それに限りなく近い。ハロウィンってこともあったけれど、みんな華やかで、楽しそうで、そこにいるだけでワクワクした。祭りのように賑わって、ピンクも濃い。




うん、監督よりこっちの方がモリシらしくていいよ。



スタジアムグルメ食べて、酔っ払って、楽しい楽しいと笑える。それもスタジアムが満員になるほどたくさんの仲間同士で。

もうこれは、haveをhadに変えてもいいかなって、最近思える。もう、夢はかなったんだ。


雨でも1万5000人を超える観客がスタジアムに詰めかける。みんなでわっと盛り上がれる。これは夢の世界だよ。6年前地獄のどん底にいて、事業部の人が「1万人入らないと試合しても赤字。」って嘆いてたころとは違うよ。


試合に勝って、ハイボールを胃に入れたら、ポッと心に火が灯って、そんなことを考えられるようになった。


でも、まだまだ改善はしないとね。

例えば今のまま、チケットがプラチナ化していって、キンチョウスタジアムでやる時のクラブの実入りはどうなんだろうとか、せっかく観たいと感じている人にチケットがわたらないのは機会損失にならないかとか。


年パスの値上げとか、キンチョウスタジアムの座席のグレードが上がるのとか、プライムセレッソの特典を上げているのとかは、明らかに「お金を出せる人からとことん出させる。」って方向性を示している。一方で、今のセレッソ人気を支えているのは、情熱はあるけどお金は少ないっていう学生や若い子が殆どだ。このまま流れをこっちに切ったら、若い彼らはついてきてくれるのかな?


それは、いつか訪れるであろう柿谷曜一朗が海外へと羽ばたく日に、その後に、はっきりするだろう。できれば、みんなには「セレッソ」というクラブを愛してほしいと願う。でも、それはわがままな願いだ。無理だということもわかっている。


うまくしないと、また「had」が「have」になる。そんなのは嫌だね。

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