12/28/2013

【拡散希望】ブラインドサッカー世界大会を、セレッソピンクに染めてやれ。 #cerezo #burasaka

仕事納めの夜。俺は本間勇輔さんに呼ばれて西大橋まで寒風を切って駆けつけた。そこで来年11月に東京、代々木で行われるブラインドサッカー世界大会、それに合わせて2月16日(日)に大阪舞洲、セレッソ大阪の天然芝ピッチなどを利用して行われるプレイベントの打ち合わせをするためだ。

つい最近までセレッソの試合を彩る音楽や演出を一手に引き受けた大先生だ、緊張しないはずはない。ハイボールを飲んだけれど、酔いきれなかった。


さて、いろいろと整理して話をしよう、まずは今回関わっていくブラインドサッカーについて。

簡潔に言えば、フットサルコートと同サイズのピッチで行う視覚障害者のためのサッカーだ。視覚障害の程度によってB1、B2、B3とカテゴリー分けが成され、全盲、またはそれに近い障害を持つ人達が行うB1というカテゴリーでは、今回のような世界大会が行われている。詳しくは「Voy!Blind Soccer 日本ブラインドサッカー協会」のページをご一読願いたい。

ただし、ここを読まれている殆どの人がそうであるように、そして今日までの自分がそうであったように、日本ではまだまだ認知されているとは言いがたい。また日本代表と言っても満足な環境が与えられていないのが現状なのだそうだ。

これには二つの理由がある。

一つは縦割り行政の弊害、健常者のスポーツは文部科学省が管轄しているが、障害者スポーツとカテゴライズされるブラインドサッカーは厚生労働省が管轄している。そのため、文部科学省が保有しているオリンピック選手の強化施設などは全て使用することができない。また、学校の授業でも取り入れられていない。親しむ場、強化する場が全くないのだ。

また、社会的な背景も大きい。視覚障害者の方の多くが鍼灸師を目指す中で、サッカーはフィジカルコンタクトが多く、鍼灸師として大事な手の負傷を恐れる人がとても多いのだという。競技人口が増えなければすそ野は広がらない。

しかし、サッカーの持つ熱はブラインドサッカーにおいても強いものがある。実際にプレーされた方の多くは、若くからこのスポーツに親しみたかったと感想を持たれるそうだ。スポーツとしての魅力は他のスポーツのそれに引けをとらない。

来年行われるブラインドサッカー世界大会は、日本で閉塞している障害者スポーツの現状をブレイクする好機、これを活用できるか否かで、今後の歴史が変わってくる。

俺に話が舞い込んできたのは、その先鞭にセレッソも、セレッソに関わる人々も加われという、本間さんからのメッセージなのだと受け止めている。俺一人で全部やれとか言われたら、小水を漏らして布団の中で怯えているよ。


さて本題。本間さんは俺にイベントに協力するセレッソ大阪の「美しさ」、「素晴らしさ」を表現できる映像、画像を用意してほしいと依頼された。プレイベントでは映像と音楽による演出をメインに据える予定で、音楽は本間さんと高木まひこさんたちミュージシャンの方々が、映像は俺が作るのだ。なんてアンバランスなんだろうと頭を抱えたけれど、受けてしまったものは仕方がない。

とっても真面目なんだけど、仕事上ポーズをとっている。大変な仕事。

音楽は、それはもう期待を超えるものができてくるだろう。そうなったら映像だって負けていられない。

本間さんの方ではいろんなアイデアがあるようだ。セレッソ、そのホーム長居に集う人たち目線での映像はどうか、セレッソのインプレー中の写真で、美しさ、素晴らしさを伝えるのはどうかという案をいただいた。どちらもいいものができるよう、すでに準備を進めている。





サッカーが何よりも素晴らしいのは、誰一人「傍観者」がいないことだ。選手、クラブ、サポーター、立場は違えど皆試合中戦っているし、試合以外の部分でも活動を続けている。それはブラインドサッカーでも同じで、この様々な立場の人間が垣根を超えて手を取り合える素晴らしさが伝えられたらと考えている。

今年セレッソがブームにまでなったことで、日本中でセレサポが増えた。知っている人では、青森から熊本まで、恐らく日本のあちこちで、グッズ通販やファンクラブ会員を利用して、セレッソを身近に感じたいと願っている人がいる。その想いを一つに繋げられるアイデアを探している。これはもう少し練ったほうがいいか。

とにかく、賽は投げられた。後はどれほどいい目を出せるかだ。賽の目は運次第だが、この勝負はアイデア次第、努力次第。ならば6以外を出すつもりはない。


こういう無理難題以外にも、サポーターのみんなに手伝ってほしいことがたくさんある。人数は多ければ多いほどいい、余るなんてことは絶対ない。

例えば今回のイベントでは天然芝のピッチを使うため、ブラインドサッカーに必須のピッチを囲うように置かれるフェンスを設置できない。代わりに人々が手を繋ぎ、壁となって選手を守らなければいけない。イベントにも手伝える人手が必要だし、その全てが善意に託されている。

もし、俺は、私は、西中島なんかよりはるかに役に立ってみせる、できるはずだという人がいたら、それは最敬礼でお迎えしたい。

また、このイベントでは有名選手、皆がルーキーイヤーから知っているような選手のアイテムがオークションに登場するそうだ。そこにだけ興味がある、という人も歓迎する。それもまた強化につながるのだし。


窓口ができていないほどの見切り発車だけれども、失敗すればセレッソの名折れになる。見せてやろう、セレッソの底力を。見せてやろう、大阪の底力を。

1 件のコメント :

  1. 自分はブラインドサッカーの事はもう5年位前から知って居ります。
    以前はJーGREEN堺でも試合等していた事も有ります。

    中々スポンサーが見つからず経済面でも検討して居る様ですね。

    我がセレッソはご存知通り長居公園内に障害者スポーツセンターが有ります。

    そこでも色々と障害者の方と話したりして居ります。

    自分は一応「社会福祉士」を持って居ります。

    以前から色々とお手伝いさせて貰ったりもして居りますよ。

    私に出来る事が有れば何でも言って下さいね。

    以前の長居の障害者スポーツセンターの所長さんが今は舞洲の障害者スポーツセンターに居られますのでね。

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