サポーターの大多数が考えているだろう、チームの関係者だって全員意識しているはずだ。「大一番」と考え、神経を尖らせ、試合前日移動前に特訓までした磐田戦、その次に来る愛媛戦の意味を。
2000年5月20日、この試合に敗れれば目の前でステージ優勝を決められてしまうという横浜FM戦。セレッソは死力を尽くして戦い、西谷正也、西澤明訓、そして試合終了間際の斉藤大輔のゴールで勝利。次の試合に勝てばタイトル獲得という逆大手の状況を作った。
残すは、その時最下位に甘んじていた川崎、長居には43,193人が詰めかけ、ホームの雰囲気を作り出した。しかし、結果はどうだったろう?
俺も含めて、詰めの甘い人間や組織は、8割方できてしまうと「もう完成したも同じ」と安堵する。実際はなにも成してはいないのに。最後の最後、10割すべてをやり遂げるまでが勝負事なんだ。
チームの核であり、攻守の要である山口蛍は代表で離脱。正ゴールキーパーキム・ジンヒョンも怪我で戦列を離れている。エジミウソン、マグノ・クルスという新外国人を獲得したものの、チームに馴染むまでには時間がかかるだろう。
ちょっと台所事情を見れば、アウェイの愛媛戦は楽観できる要素の少ない、厳しい試合になることはもう確定したようなものなんだ。連戦の中、疲れきったチームをどう立て直すのか、考えただけで少し目まいがする。
それでも、勝ちたいし、勝たせたい。36時間後、道後温泉のドミトリーの中で吉報を送れるよう願っている。本当、俺にできることって少ないな、ごめん。
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