まだ娘が生まれていない時、名画だからと聞いて「クレイマークレイマー」を観たのですが、いったいどこが名画なのだろうと、ひたすらアクビをしていました。
でも娘が丁度あの映画の子役の子と同じくらいの年齢になった時、もう一度観なおしてみたら、本当にずっと涙が止まりませんでした。親子で初めて作るフレンチトースト、最初は上手くいかない子育て、怪我をした我が子を抱えての病院探し、愛している者同士の裁判、最後の朝に二人で作ったフレンチトースト、そして…。
よく観なおすと、細部が本当に細かく作りこまれていますよね。子供がお父さん(ダスティ・ホフマン)の言う事を聞かずにアイスクリームを食べるシーンの子役の子の上目がちな仕草とか、子供をベッドで寝かしつける時の父親の優しい目だとか。
裁判のシーンでは夫婦が子供の親権を巡って争うんですが、奥さんは決して旦那さんが嫌いで出て行ったわけじゃない、本当はまだ好きなんですよね。旦那さんにしたってそう。それなのに、子供の為とはいえお互いの心を傷つけなくてはいけない辛さ、それをちょっとした仕草や目線の動きなんかで表現している。
前置きが長い上に映画紹介のようになってしまいましたが、要は視点の違いって大事だよねって話です。今セレ本を製作中(昨日は一日中やってたぞ!)なんですが、どこまで視点を変えて文章を書けばいいのか、思案の連続です。
ベストなのは「けっ、サッカーなんてよぅ」とかいってる親父さんなんかにスタジアムでエキサイトしてもらって、いい汗かいておいしいビールを飲んでもらうことと勝手に決めているんですが、それだと前フリがこのエントリーみたいに長くなってしまう。ページは限られていますから、出来るだけムダは省きたい。どこまでが必要な情報で、どこまでが切り落とすべき情報なのか。
今はスタジアムへのアクセス紹介や席種案内、名物店の紹介、オススメサイト紹介など、わりと当り障りの無いところを中心に書いていますが、コンコースの売店、トイレの配置は載せるべきか(マッチデープログラムに書いてあるし)とか、応援の紹介が紋切り型になってしまわないかとか、いろいろ思案しています。
あと画像もややこしいですよ。写真はほぼ100%私が撮ったものor記事をお願いした人が撮ったものになるはずですが、デジカメの画像はデータ入稿する時にいちいちフォトショップで画像解像度を72dpiから350dpiくらいにあげて、尚且つ「配置」→「リンク」をしなくちゃなんない。これが鬱陶しい!まあ自分でやってれば印刷代とか安く上がるんですが…。
まあ何とか言いながら7、8割は完成している状態です。後は表紙とゲスト原稿、画像加工くらいですかね。そういうややこしいのを後回しにしていたからここまで来れたというのもあるのですが。
ゲストの方々も意外なメンバーになりましたし、面白いおまけもつけられそうなので、こうご期待、って感じです。
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