別に私はどの政党が好きだとか、こういう思想を持っているというものがない。強いて言うなら無政府主義者かもしれない。
ただ政治と無縁な人間などこの地球上では数えるほど。私達の生活と政治は無縁ではない。私達がサッカーに傾倒している間も、マツリゴトは粛々と進んでいる。
時々そんな様子をみて歯軋りをしていたりするけれど、別に手をこまねいてみていることしか出来ないわけじゃない。日本人で、二十歳以上の私達には、キチンと一人に一票、投票権が有る。住んでいる町の議員や市長、都道府県知事、果ては国会議員まで、私達が決める事が出来るんだ。
ピッチの上にいる審判はどんなに頑張っても選手や監督、コーチぐらいしか退席させる事は出来ないけれど、私達は、実はそれ以上の権力を持っている。
政治とスポーツは無縁ではない。スタジアムなどインフラの整備、クラブチームの誘致、スポンサード…、両者が結び合うポイントは多い。
だから、選挙に参加してほしい。別にどこに入れてもいい。自らが考え、行動する事の大切さを感じ取れる数少ないチャンスだから。
などと政府の回し者(まあ公明党が与党なのであまりに投票率が高いと政府としては痛し痒しなのだけれど)みたいな世迷言を言っているのにはわけがある。例の長居の改修工事だ。
陸上競技に興味が無い殆どの人はつい最近まで世界陸上が大阪で行われるなんて知らなかったし、まして長居がメインスタジアムだなんて判らなかった。
けれど世界陸上を誘致したのは、そしてその為に税金をつぎ込もうとしているのは、私達が選んだ(選べたというべきか)市長や市議達。選挙の時に先々の事は判り辛いけれど、こういう分野を敬遠するのではなく、むしろしっかりと見据え、大切な一票で、自らの意思を示そう。
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