9/18/2006

C大阪3VS2千葉 アキサケの季節。

 後半、2-2のタイブレーク、千葉の左サイドに長いボールが入った。酒本が走る。相手DFも駆け込む。どちらのボールになるのか、判らない。凄く深い位置だから、諦めて相手ボールにしても、そうピンチにはならないだろう。でももしここで頑張って、追いかけて、自分のボールに出来れば、チャンスになる。

 酒本は、走って走って、かろうじてつま先で触れて、相手DFに当ててスローインを掴み取った。その頑張りを信じて、古橋がフォローに入っていた。相手の急所にボールが入る。誰もいないファーサイド、合わせたのは、やはり信じて詰めていた大久保だった。皆が皆を信頼していた、頑張ればやれるってことを思い出していた、かっこ悪くて、泥臭くて、大好きなセレッソのスタイルが、少しだけ戻りかけている、それが嬉しい。

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 スタメン予想で外れたのは東美と宮本のみ、ほぼ予想通りのメンツ。

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 そして相手の早いパス回し、広い展開にアタフタするのも、やはり予想通り。前半9分には、左右に揺さぶられ、2列目へのケアが薄くなったところを、クルプニコビッチに決めたられた。セレッソの対戦相手が、セレッソ戦に限ってファインゴールを決めているような気がする。被害妄想か?


 ここでセレッソは動いた。ブルーノが本来の位置よりも高く上がり、両サイドのストッパーがセンターに詰めるボランチ3枚、バック2枚の変則シフト。

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 確かに両サイドにだだっ広いエリアが出来る分、リスクは増えるが、タテへの力を持ったブルーノが自由に動くので、いいパスカットも増えた。相手がハースの1トップという事でアレンジしたらしいが、これはこれでアリだろう。実際ゴール前まで顔を出すブルーノは、相手守備にとってとても邪魔な存在になっていたし。

 西澤の同点ゴールもブルーノの決死のバイシクルが無ければ決まっていたか…。シュート自体は素晴らしいものだったけれど、それだけの余裕が有ったのは前線の厚みが有ったればこそ。


 先制点を決められても下を向かず、前半終了までに同点までこぎつけたのはダービーの時と同じ、問題はこれから。ハーフタイムの間は、仲間と「さすがにこの流れで森島寛out名波inはないよな」と話し合った。

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 ハーフタイムの交代は無し、少し安堵して、後半45分が始まる。

 さあここからと意気込んでいると、古橋が左サイドに脆弱なポイントを見つけ、スルスルと上がっていた。それに気づいた選手(失念)が右サイドからいいボールを対角線に合わせる。千葉のお株を奪う大きな展開でチャンスを掴むと、それをキッチリモノにする。逆転。古橋達弥、ザ・エンターテイナーの復活。いい流れになってきた。


 こうなると逆に選手交代のタイミングが難しい。誰かを入れてバランスが崩れはしないか、塚田監督も迷っていただろう。千葉は阿部を怪我で下げた以外は、攻めゴマの投入に終始する。巻が入った時など何処のスタジアムかと思うほどの大歓声。現役代表の人気は違う。


 セレッソもようやっと重い腰を上げる。後半20分過ぎ、森島寛を下げて危険な男大久保登場。こちらも負けない万来の拍手。

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 ところがその余韻に浸っている間に千葉がロングスローを放り込み、巻のヘッドで同点にされてしまった。思わずずっこける。何かのコントでも観ているのか?


 今までなら、ここでプツリと気持ちが切れていたかも知れないが、今日は本当にガムシャラに、ボールを追いかけ続けていた。バテバテの選手もいたが、それでもそれなりに頑張った。テクニックが無くてもハートで負けない姿勢、ミスを恐れず立ち向かう心、それはセレッソが昔持っていた大切なアイデンティティー。決勝点がそういう気持ちのこもったプレーの連続から生まれたことを、素直に喜びたい。


 もう一つ、小林セレッソの頃には出来ていた、リードしている時間帯での逃げ切り方や強かさも、少しずつ戻ってきた。終盤は最も守備を重視した布陣を敷き、前線にボールが出ても、焦らず慌てず時間稼ぎ(大久保の時間稼ぎは相変わらず上手い、けれどボールが奪われた時は素直に戻ってほしい、審判に異議申し立てをしている間に失点、となれば目も当てられないから)。

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 最後に、皆が抱いている疑問について、私も同じ気持ちでいる。塚田監督は何故残り交代枠2を有効に使わなかったのか。バテた西澤に代えて森島康という手も有ったろうし、守備を意識するならゼ・カルロスのところに宮本が入って、ボランチに山田でもよかった。そしてその交代自体でも、時間を上手く使えた筈、これは反省材料にするべきところ。


 それでも勝って悪い気はしない。今日は目下の敵である京都が勝っていただけに、なお更落とせない試合だった。その意味でも重要な勝ち点3と言える。前田が出場停止の分、次節もまたやりくりには苦労するだろうが、唯一自分たちより格下のチームなのだから、最悪でも勝ち点を持って、大阪に帰りたい。

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