6/26/2007

草津0VS2C大阪 We believe.

J2になってから、そしてクルピセレッソになってから、スカパーのアウェー中継で、よく

「個の力のあるセレッソ」

とか

「守備の堅いセレッソ」

なんて言葉をよく聴くが、大変恥ずかしい。何故そんな事を言うのか。

セレッソは堅守のチームでも、多彩な個人技が売りのチームでもない。開幕当初の停滞振りがいい証拠ではないか。

この試合を観て改めて確認できたが、今のセレッソの強みは「信頼」なのだ。将棋でたとえるなら「三手先」をよむようなプレーが随所に見られたのも「信頼」あったればこそ。

例えば攻撃なら、ここにパスが出るだろう、とか、守備なら、トップが相手を追ってコースを狭めるだろうから、ここのゾーンをケアしよう、とか。とにかく味方を信じるプレー出来ている。それが好循環に繋がっているのだ。フィールドプレーヤーが好調なら、吉田もシュートコースを読みやすい。そういう時の吉田は固い。


スタメンは下記の通り。

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そろそろ連戦の疲れが出てきて、運動量が落ちるだろうと思って観てみたが、前半のセレッソは連勝中の勢いもそのままに、アグレッシブだった。

特に両サイドの連携が素晴らしい。左サイドの香川、ゼ・カルロスは勿論、右サイドの苔口、柳沢もいい。

苔口は持ち味のスピードを生かした単独突破だけでなく、場面場面で柳沢とのパス交換でサイドを抜け出したり、とにかく引き出しが増えている。そうなってくると、相手はタテを切るだけでよかったのが、いろんなパターンを想定して対応しなければいけなくなる。そうすれば本来のサイド突破も生きてくる。


残念なのは小松の怪我。何気ない競り合いのように思ったのだが…。重症ではなかったのが、せめてもの救い。代わって入ったキムが今後受ける重圧は、計り知れないが、とにかくベストを尽くすしかない。

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後半セレッソは効果的な時間帯に2得点して、危なげの無い試合展開となったが、ここでダレず、貪欲に無失点にこだわったのも良かった。吉田、江添、前田のバランスは不味くない。

ただ宮本、アレーのダブルボランチと、そこからの組み立ては、未だ未整理という感じだ。ここが整理されて、守備の強度や中央からの攻めといったカードが加えられるはず、そうなれば、より上位が狙えるのだが。


試合のシメは「勝利の方程式」ストッパー千葉が登場、ラインにグッと厚みを持たせる(この試合に限って言えば、ものの数分しか出なかったのだが)

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思惑通りの試合運びで4連勝を飾ったセレッソだが、森島康、香川のチーム離脱、そして小松、柿谷の怪我と、次節に向けて頭痛のタネは沢山ある。時間は限られているが、その中で、ベストの解決法を見つけ出してほしい。

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