6/18/2007

C大阪1VS0山形 ただいま!!

 今日は苦しい試合だった。山形GK清水選手が当たりに当たっていて、二回程惜しいシーンがあったが、それを上回るくらいボーンヘッドが頻発していたし、正直負けていても納得出来るくらい、際どい試合だった。それをモノに出来たのは、やはり久しぶりにやって来た「長居の神様」のおかげなんだろうか。

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 スタジアムに入って、まず目に入ったのは、アウェー側のメインスタンド。座席が殆ど引っぺがされていて、コンクリートがむき出しになっていた。

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 これは世界陸上に向けた記者席の増築工事だと思われる。座席はボルトで固定されているだけだから、それなりの人がいじればすぐに奪着が出来る程度のものなのだが、それでもあまり気分のいい眺めではない。

 しかし、八ヶ月間待ちに待っていた、長居スタジアムでのホームゲームであることにかわりは無い。サポーターもかなり気合を入れて応援の体勢を整える。スタンドには様々なダンマクがはり出され。コールの声も大きい。


 14623人の大歓声の中、両チームのイレブンが表れる。セレッソのスタメンは予想通り。

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 山形はセレッソをよく研究していたと思う。チームの核である古橋には、必ず複数人のマーカーがついていたし、苔口の前にスペースを作らせなかったり、攻撃時にはボランチの前にある僅かな隙間を徹底して使ったりと、とにかくいやな所を突いてくる。

 古橋、苔口を抑えられると右サイドの攻撃にテンポがなくなってしまう、そうすると小松もあまり生きてこない。全体のスピードもあまり無く、ボールを「回させられている」ような前半戦だった。

 そんな中、一番の見所は、ゼ・カルロスのFKだったろうか。コースもスピードも申し分無し、インパクトの瞬間ギリギリまでカベで蹴り足を見せない「小技」も効いていたが、GKのこれしかないというセービングではじかれてしまった。


 後半になると、クルピ監督は苔口を下げて森島康を入れてきた。

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 小松とのツインタワー、長身のプレーヤーが二人になって前線の運動量が心配されたが、森島康がよく動き、古橋、香川もよくフォローをしていた。小松と森島康はタテの関係を作って役割分担をしていたし、思っていたよりもよく整理された動きが出来ていた。

 森島康の値千金のヘッドも、こうした選手交代の妙で、うまくタメが出来るようになったからこそ。山形の陣形が中央に絞りすぎて、柳沢が上がれるスペースが生まれていた。柳沢もその時間と空間を有効に使い、飛び出す森島康に最高のクロスを供給した。さしものキーパーも、これには反応するだけで精一杯。


 待望の先制点が生まれ、勢いに乗るかと思われたセレッソだが、山形は実に辛抱強く、自らのスタイルを崩さなかった。それがこの試合に緊迫感をもたらした要因。

 対するセレッソは疲れからか、プレーが総じて雑だった。きっちり人数か揃っているのにドリブルで仕掛けてみたり、自陣深い位置で意味の薄いキープをしてみたりで、とにかく安定しない。吉田まで抜かれたシーンが一回、ゴール前で相手をドフリーにしたシーンが一回、どちらも仕留められて仕方の無い場面。山形が全体的に不調だった事が幸いして、両方とも失点するまでには至らなかったが、他にも猛省しなければいけない場面が多々あった。


 それでも後半半ばまでリードしていれば、クルピセレッソには「勝利の方程式」がある。フィジカルに長けた千葉をボランチで投入、中盤にカツを入れる。

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 運動量の低下は止まらず、ボランチのラインに引っ張られて全体がダラダラと間延びしてはいたが、球際の厳しさと僅かばかりの幸運で、何とか相手の反撃を乗り切り、三連続無失点、今季初の三連勝となった。


 ただ全体のパフォーマンスはやや下降線で、まだ少し研究されるだけで苦戦するような状態。だからこの先がばら色と言うわけでは、多分無い。こういう時、一番大切なのは我々サポーターの応援である事は言うまでも無い。今日の勝利に驕らず、一戦一戦を大切に戦おう。

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