近いうちに日本のソメイヨシノは全て枯れてしまい、花見が出来なくなってしまう。という話を聞いた事がある。なんでも今植わっているソメイヨシノは、ある時期に集中的に植えられたもので、そろそろ皆寿命をむかえてしまう、というのだ。花見客が地面を踏み固め、バーベキューの煙で燻してきた都市部のサクラは特に危ないのだとか。あくまで俗説なので、真偽の程は定かではないが、聞いていると妙な説得力があって、つい無条件に信じてしまいそうになる。
確かにサクラはあちこちにあるけれど、今まで生きてきてどこかで植樹が盛んだとか、どこかに苗木を植えたなんて話はあまり聞いた事が無い(もちろん私が無学なだけ、という可能性もあるけれど)サクラは咲いて当たり前、という気分でいると、うっかり足元を救われてしまうかもよ、という意識の隙間に、この俗説は見事に入り込んでくる。
さて「ハナサカクラブ」の話。
私達は、毎年春が来ればリーグ戦が始まり、勝った負けたで一喜一憂する日々が始まるのが「当たり前」と思ってはいないだろうか?まるで、春が来ればサクラが咲くのを当たり前と感じているのと同じように。
これまた当たり前だが、サッカーに夢を持ち、上手くなりたい、強くなりたいと考えている子供達が世界中から全ていなくなってしまえば、やがてサッカーは消えてなくなる。それって、怖い。
そんなことにならないように、サッカーが好きな子が、出来れば、セレッソが好きだって子が、沢山増えてほしい、その意味も込めての「ハナサカクラブ」なわけだ。
これって、大事な話だ。多分、今私自身が感じているよりも、ずっとずっと大切な話だ。それに気がつき、話を作って、実現まで持ってきた人には、本当に頭が下がるし、頑張ってほしい(実はその人は一部のコアサポにとっては忘れがたい人なのだけれど)
そういう意思を意気に感じて、私はハナサカクラブに入った。僅かばかりだけれど、ちゃんと、子供達にとって有意義な使い方をしてほしい。
ところで、このところ常々感じるのだけれど、セレッソはこういう「いい事」も沢山している。ただ残念な事に、それを報告したり、宣伝したりってところが、かなり弱い。これは広報がどうとか言うより、球団の体質がそうなんだろう。だからブロガーとかサポーターは、セレッソの悪い所も良い所も等しく見つめて、ここはいい、これはアカンと言ってみた方がいいのではと思う。それもまたクラブを良くする一つの方法ではなかろうか?とりあえず私は「サポコンの定期開催、定例化」を提案したいのだけれど、それはまた別の機会に。
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