初めてJグリーン堺で行われた報告会。
今までは育成年代の人間的な成長をどう促しているか、そのためにハナサカクラブで募ったお金をどう使ったかが主な議題だった、今回は趣を変え、U-18プレミアリーグの試合観戦も含めて、選手としてどうレベルアップさせていくかが中心になった。
U-15の韓国遠征、U-12のスペイン遠征の報告と、映像を使っての説明があったけれど、U-15の韓国からの帰国が台風のために遅れるなどバタバタしたところも。第一部が終わるギリギリにU-15の星原監督が戻ってこられて、なんとか予定していた全ての内容を消化。
チームとして細かいところで言うと、一例としてプレー中の判断の遅さがピックアップされていた。
例えばボールを味方から受ける際にも、世界基準、トップのチームなら、その1歩手前で、受けたらこういう動きをしようという決断がされていて、ボールが来てからのプレーが素早く正確、まわりも選択肢を増やしてやれるように連動している。セレッソの育成年代ではそれができていないので、一瞬の遅れから敵に囲まれてのボールロストが目立ったと。他のファクターでも世界のトップにいるチームとの差を実感しているようだ。
ただスコアで言うと、負けていても大差ではないし、バレンシアのU-12とは3-3で引き分けたりしている。どこかで日本らしさ、セレッソらしさが出ているのではと交流会の場で星原監督にうかがったところ、貴重なお話を聞くことができた。
なでしこでも言われているところだけれど、日本人は体格や身体能力の部分では、やはり見劣りする。しかし場面場面で人数をかけて、労を惜しまずにプレーする姿勢、チームとしての団結力みたいなところが出てくると、互角に近い戦いができるそうだ(逆に、それゆえに足が止まると、チームがガタガタになる)
宮本部長が最後に口にしていたのは、ベタ引きで守るのではなく、挑戦していく。無謀な賭けではなく、キチンとリスクマネジメントをした上で勝負をするサッカーが理想だということ、そんなサッカーを育成全体に浸透させていきたいということ。それは、異論なし。
交流会では森島会長が大活躍。探偵ナイトスクープで話せなかったのは大勢の観客がいたからとか。現役時代にもっと大観衆の中でプレーさせられなかったのが残念。
シメに、プレミアリーグ観戦。前半だけでもとカメラを担いで特等席からメイングラウンドを臨む。
アウェイで敗れた立正大淞南高校相手に前半2-0とリードしていた。大熊監督が盛んに声を出して積極性を引き出そうとしていたのが印象的だった。立正大淞南高校の監督さんも結構声が通る人だったけれど、大熊監督の声の大きさはなかなか…。褒めるべきは褒め、修正しないといけない部分はすぐに指示を飛ばす。
ああいう風に成長の場を与えられるのは、選手としてもなかなかに幸せなことだと思う。そしてそれに直接的に関われるハナサカクラブという制度も悪くない。集金に強引なところもあるけれど、最近になってユースから、螢、丸橋、永井、扇原、杉本と、トップで結果を残せるプレーヤー達が現れだしたのもハナサカクラブとは無縁ではないと思うし、これからもこういう運営が続いてくれればと願っている。
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