9/12/2013

アドルフに次ぐ。 #diary #photo

一昨日は友人と少し飲んだ。そうして、代表の戦いを見ながら、温かな食事と取り留めもないことを話しした。


この友人と話すと、いろんな言葉が心の奥底から出てきて自分でも楽しかった。心の奥底にある井戸をずっと蓋していた大岩がどかされて、中から本心がどっと湧き出たような感じだった。

そうして、自分が一番気にしていることを話しした。対人関係とか、そういうことだ。


俺は沢山の人と繋がり合うことは、どうやら得意であるようだ。いろんなメディアを利用して何かを伝える。10年間以上続けてきたことだからね。

ただ、目の前の誰か、身近な人とか、そうした人達に本心を静かに伝えられない。

この文章を書いているのは、厳密には、俺の中の「西中島南方」という人格で、俺の全てではない。俺の中のサッカーに対する思いとか、セレッソに対する気持ち、関わっているすべての人への考えが蒸留されて、溜まったものだ。

だからブログを見た人は、実際に見た俺の全てに驚くことがある。


それで、俺はアドルフ・ヒトラーという、あの独裁者のことを思う。

あの人物は、ラジオや飛行機という当時最先端のツールを使って多くの人に言葉を投げかけ、心を掴んだ。けれど、一人の女性を愛することは、なかなかにできなかった。「女性票がとれなくなるから。」と吹聴していたらしいが、あれは、多分嘘だ。

最初に愛した姪を自殺で失い、さんざっぱら失敗を繰り返し、結婚出来たのはベルリン陥落、ドイツ降伏の三日前だった。

男性でも、好き嫌いがはっきりし過ぎて、そのくせ自分の感情は投げつけ続ける彼に辟易した人は多いようだ。


まあ、俺はミュンヘンで一揆は起こさないし、本も書かないし、政党も作らないし、ヨーロッパがほしいとか思わないけど、こういう意識のズレにさぞ苦しんだんだろうなと、同情したりもする。

もう少し、あなたや君や、彼や彼女に優しく出来ていたらなと、出来もしないことをグルグルと考えて回っている。何にも生まれはしないのにね。


でも、そういうことを話ししても、笑ってくれたのはよかった。それで、食事がおいしくなって、幸せだなと感じた。

以前こういう気持ちになったのって、いつぐらい前だろう?本当に良かった。


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