今日はあまりしたくない話。政治の話。サッカーと政治なんてくっつけるものでもないし、そういうブログを書いている人間がこんなこと言っていいのかわからないけど、少しだけ。
月曜の昼間、堺では青々とした秋空が戻って、大和川の水位もなんとか落ち着いている。一時は3階位上の高さまで逃げてほしいと勧告が出たが、それも解除されたようだ。それでもインフラなどに少なからぬダメージが出ている。困窮している人もいるだろう。
そんな時に、ワンオオサカとか、大阪都とか、オリンピックをオオサカに招致したいとか発信し続けていたTwitterアカウントがあって幻滅をした。聞けば、どこぞの政令指定都市の市長だという。確か、この人は土曜日の風雨が激しい時にも、我が家のある堺市まで出張って、市長選に立候補した手前の手下の応援に走り回っていた。
この人が市長をしている政令指定都市は250万人の市民が住む大都市である。そして、北にも南にも縦横に川や水路が張り巡らされ、水害の危険も多い。一番の繁華街である梅田という場所は、そもそも「埋め田」が転じた場所であり、淀川が決壊すれば数十万の人間が行き来する場所が水で埋まる。地下街で逃げ遅れれば命も危ない。
そういう時に、オリンピックを呼ぶ呼ばないとはどういうことだろうと、個人的に感じるところ。まあ、受け止め方は人それぞれだけどもね。
俺は、セレッソが好きだし、サッカーが好きだ。そして、そこに集う人が好きだ。だから、その人達には元気でいて欲しいし、 その姿をスタジアムで観たいとも思う。しかしながら、当たり前の話であるけれど、サッカーを観る、というためには、安全な生活が担保されていなくてはいけない。だれも家が流されていてもスタジアムに来る、なんてことはしないだろう。
つまり、逆説的ではあるけれど、セレッソを観に集う人が多いということは、それだけ安全で、幸せな環境が整っている、ということでもある。それは喜ばしいことで、できれば、そういう人がたくさんいてほしい。
しかしながら、どこぞの市長さんにはそういう「幸せであれ」という観念よりも、手前の手下に票をくれ、自分の考えに金をよこせと言う意志の方が優先されているようで、なんとも世知辛いなあと思う次第だ。
俺には政治はとんとわからん。消費税は5%がよいのか、8%でいいのか、10%までいかんといけないのか、それすらわからない。
しかし、人として最低限、自分の近しい親族や仲間、同じ地域に住んでいる人、同じ国に住んでいる人には、幸せであってほしい、少なくとも無事であってほしいという最低限の倫理観ぐらいは持っている、つもり。それがない政治家には、票はやりたくないなと思った、祝日の昼間の戯言である。
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