前半9分 C・カトンゴ
前半28分 シンカラ
前半40分 本田 圭佑(PK)
後半28分 香川 真司
後半30分 本田 圭佑
後半44分 L・ムソンダ
後半46分 大久保 嘉人
W杯前最後のの強化試合はザッケローニに決断を迫る内容だった。
スターティングメンバーは、キーパーのところが川島永嗣ではなく西川周作である以外は、ザッケローニが本番で使いたい10人だった。今まで代表を支えた実績、経験を重視した用兵。
しかし、このメンバーではザンビアのスピードやフィジカルに対応しきれなかった。試合を通してみれば、ザンビアが異様なハイペースで飛ばしてきたこの時間帯だけを評価対象にするのは厳しいことなのかもしれない。だが攻撃で形を作れず、守備では後手を踏むという不味さがあったのは事実だ。
実績、経験を重視した用兵であるなら、その選手達は経験を活かし難局を凌いでほしかった。
ザンビアは素晴らしいチームだった。アフリカのチームらしからぬ組織的な守備や整ったカウンターは驚異的で、そこにプラスアフリカンらしい身体能力が加わって、前半の30分くらいまで、代表はなにも手が出せないままだった。他愛無いハンドでPKを与え、そこから崩れていったのはまだアフリカのチーム特有の弱さを感じさせたけれども、あれがなかったらどうなっていたか。
ザンビアの4-4-1-1の整った守備の前に、柿谷曜一朗も無力化されていた。そこまでいいボールが入らないというところは弁明の余地があるけれど、しっかりトラップが決まっていればというシーンも一度、二度あった。
前回のコスタリカ戦でも感じたけれど、柿谷はスペースがあって、相手の心身が疲弊した時に投入された時が一番効く。去年のシーズン21ゴールにしても、後半終了ギリギリにスコアすることが多々あった。Jでは90分通して使い続けられるが、代表では時間を限定させて使うのが得策かもしれない。
そうして、後半立ち上がりには大久保嘉人が1トップに入る。
後半14分 |
大迫に関しては逆にスターターとして使ってあげたい選手。高さ、速さ、スキル、万能な選手なのでどの相手に対しても裏目に出た時のダメージがとても小さい、安心できる選手だ。
それから、森重真人の安定感は吉田麻也、今野泰幸のセンターバックコンビよりも明らかに安定している。今日は逆転弾を呼びこむアシストで活躍をしたが、守備を評価されるべき。
後半22分 |
後半33分 |
後半44分 |
もう一人、評価されるべきは青山敏弘、入って2分で得意のロングパスを入れ、大久保の決勝弾をもたらした。
ダブルボランチは青山と山口蛍が一番動きのいい組み合わせだ。長谷部誠、遠藤保仁と、チームの心臓となって働いたプレーヤーが入っているポジションではあるけれど、現時点でのプレーの質、量は明らかに青山、山口のコンビが上回っている。
遠藤はセットプレーのキッカーとしての才覚を残しているし、戦術眼があるためサブに入れても価値を見いだせる。長谷部のコンデイションはまだ戻っていないとなると、スターターの入れ替えを考えて欲しくなる。
青山の長いパスは、所属チームによいパサーがいる(いた)選手、柿谷、大久保との親和性がとても高い。攻守両面でのメリットを考えれば結論は出ているはずだ。
前回大会でも代表は直前になり4-2-3-1を破棄、アンカーを置く4-3-2-1の守備的システムで好成績を残した。確かにこれまでの道のりを作った選手に、敬意を示さないのはよくないことだ。けれど実戦、本番で勝つのであれば、今の時点での最良をチョイスしなければ。
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