6/08/2014

再編を余儀なくされるセレッソの戦略。 #cerezo #photo


昨日セレッソ大阪がゴイコ・カチャルの退団を発表した。優良なセンターバックを1枚失ったことで、セレッソの戦略は大きく変化せざるを得なくなった。


今の登録メンバーを登録上のポジションではなく、ポジション適性でまとめてみた。

現行の3-4-3(という名の5-4-1)システムでは両サイドバック1枚ずつ、センターバック3枚、ボランチ2枚、2列目に2枚、トップに1枚の選手が必要になる。

これだとセンターバックの控えが1枚しかいなくなり、ケガ人、出場停止が出ると危機的な状況になる。対して2列目とトップは合わせて3人しか出ず、吉野峻光を含めてではあるが5人が余る計算になる。


しかも、前線の3人のうち2人は守備に謀殺される2列目両サイドに配置されるため、選手が適材適所に使われているとは言いがたい。

メンバーを考えると、4-2-2-2を見越した選手編成だったことがわかる。ただディエゴ・フォルランがいると前からのチェイシングをすることができないので、「出し手を封じる守備」から「受け手を封じる守備」に切り替えざるを得なかった。少なくとも4月、5月の時点ではそうだった。


フォルランの得点力を考えれば、他のメンバーを全員守備に回すという考えもアリで、実際名古屋戦などはそこに特化した戦い方をしたからこそ10人になっても勝てた。

しかし、一歩進んで全員が活きるチームにするのなら、違う戦い方を構築する必要がある。




柿谷曜一朗、南野拓実、杉本健勇、個性豊かで才覚ある攻撃陣が活きる戦い方ができれば、得点力は増すはずだ(失点も増えるのは仕方がないかもしれない)。

攻撃に専心させるためにあえてボランチを3枚にするとか、システム上の変更も今のままの編成ではできない。となると選手に対する意識付け、チーム全体の戦い方を変えなければならない。


たとえ4-2-2-2であってもフォルランは機能する。それは彼の所属するウルグアイ代表が同じシステムでワールドカップ本戦に進んでいることからも明らかだ。

ランコ・ポポヴイッチにそれだけの能力があれば、セレッソは6月に立て直す機会を得られるだろう。しかしもしできなければ・・・。


これだけの攻撃陣を持ちながら、守備に回って引きこもる戦い方しか出来ないのは辛い。感情などの面だけではなく、チーム編成上いびつで、長いリーグ戦を戦う上では不安定極まりない。

返す返すになるが、今年の6月はセレッソにとってとても大事な1ヶ月になるだろう。ここで変われれば、カップ戦もリーグ戦も希望は残る。変われ変われ変われ!

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