1997年11月16日、マレーシア、ジョホールバル。日本は初めてのワールドカップ出場を懸けて、イランとのアジア第三代表決定戦に臨んでいた。
あの時の俺は夜9時からの中継(キックオフの1時間前、ウォームアップから中継が始まっていた)を心臓をおさえ、食い入るように見ていた。
あれほど怖いウォームアップは無かった。代表がピッチを軽く走り続けるだけで「芝に足をとられてケガをしないか。」とガクガク足が震えた。それほどの恐怖心があった。
あれから17年、もう17年も経ったのか。月日は流れて、日本のサッカーを取り巻く環境はかなり整ってきた。まだまだだけど、あの時よりはずっとマシだ。
小さなクラブであるセレッソ大阪にもそれなりの人が集まるようになり、いい選手を産み出す環境が整い、代表に柿谷曜一朗、山口蛍という二人の選手を「当たり前のように」送り出すようになった。そうして代表の勝利と等しく、いや、時にそちらが勝つほど、二人の活躍を優先して考えるようになった。
それでも、そこまで慣れてしまっても、ワールドカップは特別な存在だ。日本という国に産まれて、育って、自分がそういう存在であることを痛いほど認識させる。
明日の試合の後、二人がこんな顔だったらいいな。遠い、地球の反対側から応援しているよ。
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