俺は、三十路にさしかかるかという時にNikonのD200というカメラと、単焦点一本、望遠ズーム一本で撮影を始めた。コンデジでは得られないクリアな画質に感動した。20万円は安い!と感じた。考えるとその時から金銭感覚ズレてるな。
そうして、この機械はサポートに使えるんじゃないかと考え出した。まだ公式サイトもヒドかった頃で、通信速度を考えてか、画像は少ないし、あったとしても小さいものだった。画像がたくさんあれば、セレッソがすばらしい存在だと気づいてくれるんじゃないか。思い立ったその日から写真をバリバリと撮るようになった。
下手くそで構図もメチャクチャで、失敗もたくさんした。今でも10枚撮って「当たり」は一枚あるかないかだ。
それでも、俺の写真を好んでくれる人が少なからずいることにはとても感謝している。セレッソのサポーター、他のチームのサポーター、サッカーは好きだけれど写真は分からないという人、写真は好きだけどサッカーはからきしという人、いろんな人がいるな。
しかし、画像を転用する人が増えてくることまでは正直考えていなかった。以前にも某旅行代理店が俺の画像を商用利用していた時があって、その時に「非商用なら連絡もいらない、そのまま使ってほしい、ただ、商用に利用するのは勘弁してほしい」というガイドラインを作った。けれど、それからも二件、商用利用があってバタバタとした。
知人には「クレジットを入れたほうがいいのでは」とすすめられることがある。確かにそうすれば盗用はグッと減ると思う。しかしそれは自ら作ったものにキズをつけるような気がしてあまり気乗りがしない。自分にとって「クレジットなどなくても、写真を見れば西中島だと分かる」のがベストなんだ。そもそも、クラブと契約している選手の画像なんて限りなく黒に違いグレーで、お目こぼしいただいているのが実情だしな。
だから、どんなことがあっても「非商用なら転載可能」はずらさないようにしたい。できれば、使った時にTwitterのサッカーアカウント(@nsnkjm_soccer)に連絡くれると嬉しい。でも何かの理由があって連絡できないのなら、それでもかまわない。セレッソのために無償でアクションを起こす人になら、高精細な元画像を送ったりもする。セレッソがプラスになることなら、好きにしてくれればいい。
ただ、金銭が絡むと話はややこしくなる。人のふんどしで相撲をとって、代金をせしめるのはどうか勘弁してほしい。ここも、画像を配信している全ての媒体も閉じなくてはいけなくなるから。
後は…そうだな「俺の方が西中島よりいい写真が撮れる、セレッソにプラスになれる」という人が出てくるまでコツコツとブログを続けて「その日」が来たら静かに隠居しよう。本当は、この人こそという後輩がいたのだけれど、本当に情けないことをしたな。もう少し長く待つことにするよ。
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