4/06/2009

J2 第6節 C大阪0VS0甲府 僕らは幸運だ。

PKとってもらえるようなシーンが少なくとも前半2回、後半1回あった。微妙なオフサイドは数知れず。後半にはあとゴールまであと10センチくらいのところで相手DFにボールをかき出されたシーンもあった(恐らく杉山)。バーやポストにも嫌われた。これ程の不運はそう滅多にないだろう。それでも負けずに引き分けになったと、そう思うようにしよう。そうしないと腹の虫が収まらない。マルチネスは試合後審判団との握手を拒否したが、それを批判する気にはなれない。

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スタメンとリザーブ。予想通り怪我の前田の代役は藤本。ディフェンダーのリザーブは置かず、黒木、濱田とボランチを二人入れている。控えFWには柿谷。

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立ち上がりは今までの試合以上に難しいものだった。相手の3トップががむしゃらにプレスをかけるので落ち着いてボールが回せない。DF陣もダーティーな接触プレーが多く、カイオ、香川辺りは苦労していた。特にダニエルはカイオに完全にのっかかったり、ドリブルする選手と激しいボディコンタクトをしたり、厄介な存在。ファールをとってもらえれば (とって当然のプレーがいくつかあった)もう少しキチンとした試合になったはずだが、今日は天気が良くなかったのか、審判の目には見えなかったようだ。あわやPKというところでも笛は鳴らない。

それでもチャンスは幾度となくあった。マルチネスの弾丸ミドル、前3人のドリブルでの仕掛け。ゴール前の混戦の中でもボールをキープできるのはありがたい。ショートカウンターの切れ味もいい。

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カイオはヘディングでも惜しいものがあったが、これはキーパー正面。

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全体的にはジャッジとチャージに悩まされた前半だったが、この時間帯で失点をしなかったのが大きかった。ピンチも一度あったかという程度。


後半になると思っていた通り、遮二無二プレスをかけていた甲府の足が止まり始めた。ここまで耐えればセレッソの時間。立ち上がりマルチネスが絶妙なループパスをカイオの飛び出しに合わせ、キーパーとの1対1を引き出したが、いいシュートが打てない。香川がゴール前、上手く混戦を抜け出したが、これもシュートは空の上。

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前3人の中で一番不完全燃焼だったのは乾だろう。何度もいい体勢まで持ち込むのだが、キックミスがあったりコントロールが狂ったりで、とにかくついていない。前回決まった左サイドから切り込んでのミドルも僅かに右にそれていった。フラストレーションがたまっているのがスタンドでも判る程。

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これ程チャンスを潰していれば、ピンチが来るのが常というものだが、この試合に関してはあわやというピンチは一度しかなかった、それもキム・ジンヒョンの冷静な対応でやり過ごした。前田に代わって出場した藤本も、穴を感じさせないプレーだった。

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守備の安定を見たレヴィー・クルピは後半25分、チームをさらに攻撃的にシフトさせた。江添を下げ、そのポジションに羽田、空いたボランチに濱田を入れてパスのポイントを増やす。

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その12分後には空回りしてい乾を下げて柿谷を投入する。

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チーム一丸となって一つのゴールに執着を見せたセレッソだが、ついぞそのゴールは生まれなかった。カイオの幻のゴールはオフサイド、マルチネスの精度の高いFKはキーパー萩の攻守に阻まれる。終了間際のマルチネスのプレーもPKとは認められない。厳しいスコアレスドローだった。石神、酒本あたりはバテバテという様子。

収穫があったとすれば、柿谷が言われているほど不振だとは見えなかったところか。香川、カイオと組んでいい連携を一度見せている。苔口とのリザーブ争い、香川が代表に召集された際のスタメン要員というのは柿谷にとってはいささか不本意だろうが、まずこの地位をはっきりとつかみとってほしい。


今は溜飲を下げ、勝ち点でトップに立てたことを喜ぶべきか。この悔しさを次節仙台戦にぶつけよう。シーズン前半の山場、ここで勝てればシーズンのイニシアチブをとれる。


 

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