3/15/2010

陰陽。

昨日のダービー、スコアはご存知の通り1-1のタイだったわけだけれど、試合後の両チームの監督、サポーターの反応が対照的で、少し興味がわいた。

セレッソ、レヴィー・クルピはもうサポーターならご存知の通りあんな感じで、心にきっちりシンが出来ているから多少のことではブレないし、開幕に続いてダービーを落とすという最悪の事態は免れたという安堵感もあったろうけれど、スカパーのインタビューでも弁舌滑らかだった。解説の長谷川氏がインタビューしていて、氏自身が気になっていたボランチの働きについて、少し意地悪な質問をしていた時も、長年同じメンバーでやっているガンバと違って、マルチネスとアマラウのコンビはまだ二試合目、これから良くなるよっぽいことを言ってた。いや、本当は(競馬っぽく言うなら)もっと本番前にたたいておかないといけないんだけども、とにかく前向きというか、ポジティブというか。

正直レヴィーって采配がうまいとか、そういう監督ではないよなと思う。試合までに、シーズンを乗り切るために、チームコンディションを整えるというのは気にしているようだけれど、一試合一試合にこだわって、ちょっとしたことでは考えを変えるようなことはあまりしない。チームの士気にかかわるようなプレーは嫌がるけれど。基本的に大局的というか、アバウトというか…。

ただこの監督で、下のリーグとはいえ結果を出しているわけで、セレッソという選手達もチームの編成も若いチームには、こういう監督が合っているのかもなと。ちょっと調子が悪いとすぐ監督が代わって、チームの骨子がガタガタになるという苦い思い出を味わった思い出が一度や二度ではないので、もう少し様子を見たい。

サポーターもテレビで観ている限り、おおよそ結果を好意的に受け止めている様子(ゴール裏の一部からブーイングが出ていたらしいが)今は昇格一年目で、初めての勝ち点を負けが続いていたダービーで奪えたことを喜んでいる、そう見えた。


好対照だったのがガンバで、西野監督はいつものキレが無かった。こちらは一つ一つのポイントを細かく挙げていって、「これは出来たがこれは出来ていなかった。修正したい」というような受け答えを続けていたと覚えている。ただこういう肌理の細かさがガンバを強くしていったんだろうなという感じも受けた。選手を熟成して、チーム力をつけて、強くなった今でも不安要素があればドンドン修正していく、これを何年も継続してきたからこそのガンバなんだと。

サポーターも、もう勝利以外はいらないといった風。まあ今年に入って天皇杯決勝以外4試合勝ってないというのもあったんだろうが、酷いブーイングが聞こえた。


こういう対照的な、気質も全く違う2チームが同じ地域に存在しているというのは面白い。次、万博でやる時はもっと高いレベルで、もっと高い順位同士で、もっと勝負にこだわったダービーが観てみたい。

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