4/06/2014

2014 J1 第6節 柏 2vs1 C大阪 自滅。 #cerezo

2014年4月6日(日) 15:03キックオフ[ 観客 13,731人 ] 小雨のち晴れ

得点者
前半6分 田中 順也(柏)
後半31分 レアンドロ(柏)
後半45分 丸橋 祐介(C大阪)

ああ、自滅だ。長谷川アーリアジャスールの右サイドも、フォルランのトップ下も。

柿谷の不調やアンラッキーな失点はあったけれど、跳ね返せる力、時間帯はあったはず。優秀な奏者がいるのにハーモニーを奏でられないのは、コンダクターの責任だ。


スターティングメンバー



ACL MATCH4から選手は大きく入れ替え。ダブルボランチは山口蛍と扇原貴宏、右サイドは杉本健勇に代えて長谷川アーリアジャスール、トップ下にフォルランで、1トップに柿谷曜一朗。

前半、実らなかった改善策


この布陣は前半ある程度機能していたと思う。それは長谷川アーリアジャスールの動きが肝だった。


ボールを奪った時、以前はサイドにはっていた長谷川が中に入るようになり、押し出されたフォルランが2トップの位置に入ることが多くなった。相手FWがセンターバックまでガツガツとこなかったのでボランチが下がることも少なく、前半の距離感はよかったと思う。

それぞれが攻撃時に得意なポジションに入ることで、左サイドを中心に効果的な攻めができていた。前半開始早々に失点はしたが、柿谷、長谷川、南野拓実を中心に決定機を3度作った。柿谷が決定力不足で同点ゴールを奪えなかったが、悪くはなかった。


しかし、これは攻守でシステムを切り替える手間がかかり、中盤のスタミナをかなり奪う形になった。ボランチと2列目の橋渡しをしていた長谷川を前に上げたことと、運動量がないフォルランを下げた余波で、全体の運動量が少なかったことも悪影響だった。ただでさえタイから帰ってきたばかりのコンデイション不良な中で、自らの首をしめ、得意の中盤で奪ってショートカウンターという形が作れなかった。


守備時に作る4-4-1-1、その肝であるトップ下の位置、去年までシンプリシオがやっていたタスクを、フォルランがこなすことができなかったのが特にキツかった。完全なストライカーであるフォルランができる仕事でもないけれど。


それで徐々にチームの形が作れないようになり、前半の後半からは個人技以外ではロクな形を作れなくなっていた。

後半、交代策は?


セレッソの最初の交代は後半22分で、リンクマンとしての役割ができていなかった扇原を下げて杉本だった。


しかしこれで柿谷は右サイドに入り、相棒である南野とも、本来の仕事場であるゴールとも遠い位置に入ることになった。そこから形が作れなくなって、いよいよ苦しくなってきた。相手が後ろにスペースを作らなかったのでタテ一発ができなくなった、不調なのでチャンスメーカーになってもらった、意図はわかるけれど。


皮肉なことに、この後に追加点をセットプレーで決められ、2-0と旗色がいよいよ悪くなってしまった。

次の交代は消え始めていた南野に代えて好調楠神だったが、他にゴール前で仕掛けられない選手がいたのでは?運動量の無い選手がいたのでは?



楠神は確かにいいが、孤立する形、パスを出す相手がいない状態が多く、厳しい仕事をすることになった。

最後のカードも柿谷を下げてミッチ・ニコルス。ついぞ34歳のストライカーを下げることはなかった。


確かにフォルランはすばらしい選手だが、チームに居場所がないのなら自分で作らなくてはいけない。今日はそのために、せっかく居場所を作った長谷川を、もとの悪い位置に戻さなくてはいけなかった。それはチームとして健全な形なんだろうか?


終了間際に自棄糞になって攻めたところ、リフレクションをつめた丸橋祐介が1点を決めたが、それ以上の反抗力は残っていなかった。

セレッソのサッカーは11人が11人、仕事をしないと勝てない。ゴールチャンスをただ待つだけのプレーヤーを許せる環境ではない。それをもう一度考えてほしい。次節はチームの誇りと威信を懸けた大阪ダービーだ。この試合のような悪手は繰り返してくれるな。

1 件のコメント :

  1. 金曜日にチケットをお送りしました。よろしくお願いします。

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