日程が出た時から3月は全試合行こうと決めていた、その3試合目。
もともと遠征とかはあまり行かない方で、行ったことのあるスタジアムと言えば国立、味スタ、さいたま、NACK5、ヤマハ、トヨタ、瑞穂、西京極、万博、長居、長居第二、キンチョウ、ノエスタ、ユニバー、三木防災、鳴門大塚、そしてここシティーライトスタジアムくらい。だから、遠征自体体力的にキツい。それでも行きたくなるのは、サポーター心理かね。
シティーライトスタジアムには二度目だ。一度目は10年前、2005年のプレシーズンマッチで、相手は広島だった。ブルーノ、ファビーニョ、ゼ・カルロスのお披露目試合で、快勝して、シーズンの手応えを掴んだ場所だ。
10年経てば街は変わる。よく「大都会岡山」なんて揶揄する人もいるけれど、少なくとも、俺の目には過ごしやすそうないい街に見えた。10年前は閑散としていた岡山駅西口が整備されてて驚いた。
何より、街としての豊かさの一つとして、ファジアーノ岡山が存在しているのが素晴らしい。週末ごとに誇りに思う存在が試合をする。2週間に一度はわが町で戦ってくれる。それを待ちわびる人がたくさんいる。
大阪駅から岡山駅までは鈍行で、駅からはシティーライトスタジアムまで(待機列が伸びていると言われたので)タクシーに乗った。歩いて20分くらいの沿道には、ファジレッドのユニフォームを着た子どもたち、おじさんたち、家族連れ、カップル、とにかくたくさんの、そして多種多様な人たちがいた。そして、みんな笑顔で楽しそうにしている。
「代表を強くするため」「良い選手を生み出すため」Jリーグが生まれた理由のそもそもはこれなんだけど、「おらが街にチームがある」というのも、大事なひとつに加えていいんじゃないだろうか。
松本山雅とFC長野パルセイロとの因縁を描いた「クラシコ」を観た時にも感じたけれど、Jが無ければ、サッカーが無ければ、地元に愛情を持てなかった人はたくさんいる。プロ野球に比べて小規模な商圏でも立ち上げられるサッカークラブという存在は、地方を変える何かになれるのかもしれない。
その点において、セレッソはまだまだかなと強く感じている。長居に移り住んで、始めてのホームゲームを体験した、その感想だ。
去年の売上は過去最高だったらしい。でも、その売上の中に地域に根ざしたものがどれだけあったろう。今期のホームゲーム開幕戦だというのに、長居は少し穏やか過ぎた。クラブは必死にもり立てているように見えたけれど、東京ヴェルディよりも「町を染めている」感覚は希薄なんだ。
クラブだけじゃ町を染めるなんてことはできない。だから、サポーターもまた染料の一滴になって、それぞれができることをしていきたいな。
いつか、長居やその周りだけではなくて、天王寺とか、あびことか、なかもずとか、その辺りくらいまでは染めていきたいよ。がんばらんとな。
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