いよいよ、明後日開幕か。たった三ヶ月セレッソが試合していなかっただけなのに、ずいぶんと長く感じたよ。特に、このオフは。
ひいき目だけれど、去年のセレッソはJ1から落っこちるべきチームではなかった、むしろ飛躍する一年にするべきだった、なのに自ら道を踏み外してしまった。もし「彼」がいない状態で、潤沢な資金と判断力を残して1年半前に立ち返られるなら、今ごろユニフォームのエンブレムの上には星のひとつやふたつあったっておかしくない、今でもそう信じている。
もうかなり遠回りになってしまったけれど、今年一年は「あるべき場所に戻るための一年」であり、来年一年は「得るべき栄光をつかむための一年」になるべきなんだ。そのために戦い、そのために勝たなければいけない。
「観客を魅了しての優勝や!」
自虐になってしまったこのフレーズを、今年、来年、二度唱えよう。
俺も今年は気合いを入れるよ。3月の試合は全て生観戦する、そうしてAF-S NIKKOR 80-400mm f/4.5-5.6G ED VRを振り回して戦いの歴史を残す。どのように戦い、どのように勝っていったかを仔細に止めよう。
さしあたっては日曜の東京ヴェルディとの開幕戦だ。パウロ・アウトゥオリが採用した4-3-3がどれだけ機能するか。
机上の空論ではあるけれど、よく練られたシステムだとは思う。攻撃時は豪華なタレントが前線に3枚並び、守備時には中盤とFW1枚がかみ合って変速の4-4-2のようになる、個々が5メートルほどスライドするだけで攻守に特性が生まれていく。
広島や浦和が採用している3-6-1(攻撃時は4-1-5、守備時は5-4-1の可変システム)は両サイドハーフに尋常ならざる運動量を要求する、それに比べてスタミナの消費が少ないのは利点だ。カカウやディエゴ・フォルラン、玉田圭司のようなベテラン揃いの前線にとってはなおさら悪くない。
中盤のタレント、長谷川アーリアジャスール、山口蛍、それに扇原貴宏はそれぞれに攻守に得手を持っている。彼らが攻撃時はピッチ中央に寄って両サイドバックの上がるスペースを担保し、守備時にはボールをサイドに追いやる防波堤を務める。ここがフィルターとなれば最終ラインも去年のような不利な戦いをしなくていい。
この空論が味の素スタジアムで現実となるのか、それとも空論のまま消えていくのか、よくよく観てやろう。さあ、出発だ。
0 件のコメント :
コメントを投稿