3/31/2015

カメラ指南。小さなカメラでサッカーを撮ることは可能? #diary #photo

俺は写真を撮るのが好きなんだけど、レンズに対する欲求とか、撮り方とか見返すとつくづくサッカー撮りなんだと痛感する。風景とか、広角レンズ使うような被写体はとかく苦手なんだ。


さて、今日は知り合いの子から「ハイクラスのコンデジでサッカー撮れますか?」と質問が来たので、情報の共有化も兼ねてブログにしてしまおうと思う。


結論から言うと、コンデジでサッカーを撮るのは「夜か屋内」以外ならなんとかなる。夜か大きな屋根のあるスタジアムで、屋根の影がピッチを覆うようなシチュエーションはやめておいた方がいい。理由は後で書く。



何度も書いてるけど、サッカーは「遠く」て「暗い」ところにいる「早く動く」被写体を一瞬で撮影しないといけない。およそお金のかかる分野だ。

例えば、俺はNikon D600に同じくNikonの80-400というレンズをつけている。最初は20万のボディに20万のレンズなんて頭がおかしいと思ったけど、今では満足のいく買い物だったと感じている。


このレンズは望遠に強いのもポイントだけれども、フォーカスが早いのが一番の武器だ。フォーカスが遅れたりすると、せっかくのいい場面を撮り逃す可能性が上がってしまう。

コンデジで一番の厳しいのはこのフォーカスの部分だと思う。中の仕組みが違うので、どうしても遅れ気味になってしまう。

また、フォーカススピードは画素数や焦点距離と違って数字に出しづらいし、出してもカメラの売れ行きにさほど影響しないためにカメラメーカーからもあまり出てこないソースだ。なので「どのレンズ、どのカメラがフォーカス早い?」と思ってもカメラ屋に行って触ってもらうしか確かめようがない。


まだ日光がたくさんある日中ならいくらかはカバーできる。写真を素早く撮るのにはたくさんの光が必要だけれども、日光は十分な光量を与えてくれるから。なので、屋根の無いキンチョウスタジアムや舞洲の練習場ならコンデジの余地がある。むしろ小さく持ち運びできるので有利かもしれない。

しかし、大屋根のあるヤンマースタジアムやナイトゲームなんかは光が少なくなって撮りづらくなってしまう。それは覚悟しておいたほうがいい。割り切ることも必要だということ。


それから、絵になるフォーカスポイント。つまりここにピントがあってるといい場所は、選手の顔ということになるんだけど、ここにも問題がある。顔は人体の上の方にあって、そこだけにピントを合わせるのはかなり苦労するのだ。動きも不規則なだけにカメラで追うのも難しい。

背面の液晶パネルを押してフォーカスするタイプのカメラは、センサーで画像をとらえてから液晶パネルに写すまで画像処理をするからほんの僅かの遅れが出る。これもサッカー撮影にはマイナスだ。未だにアナログな光学式のファインダーを持つデジイチがもてはやされる理由がここにある。



まとめよう。昼日中の撮影、晴れている昼の試合ならコンデジでも十分撮れる。しかし、曇っている、夜だ、屋根から落ちる影が広範囲にある、そんな場合は画質の低下は避けられない。それを埋め合わせようとすると俺のようにうん十万の出費を強いられるんだ。

それよりも、若いうちは仲間との時間を大切にした方がいいかもしれない、というのが、無味乾燥な青春時代を送ったしがないオヤジからの提案だ。いいカメラもいいレンズもお金が稼げれば買える。けれど、楽しい時間は戻っちゃこない。どっちにするかは、まあ、ご自由に。

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