今日のダービー、セレッソが劇的に勝って、それはそれで嬉しかったけれど、理由はセレッソが強かったからではない。
清武は不調だったし、ホギョンも決め切りたいところをミスしていたし、ブランキーニョもケンぺスもゴール以外は光るところがなかった(フィットすればまた変わると信じているけどね)守備が計算できる分大崩れはしていないけど、いいパターンの攻めが少ないのは心配だ。
それでも勝てたのは、セレッソの完成度の低さに輪をかけて、ガンバのチームとしてのクオリティの下げ幅が大きすぎたから。
明神は素晴らしいプレーヤーだし、中澤はいやらしい存在だし、今野はいつも通りに顔を見るのも嫌な選手だし…。でもこの3人だけでは限界がある。
二つ心に残っているのは、後半投入された時の倉田と、ロスタイムに入ってからのパウリーニョの振る舞い。
倉田が後半の勘所で入ってきた時、ニコニコと笑って仲良しの清武のところに走っていった。チームを鼓舞するでもなく、フォーメーションやマークの確認をするでもなく。
清武は清武でそれを待っていたようで、ニコニコとタッチしていたのもアレだし、倉田自身そういう性格なのも知っているけれど、連敗しているチームのプレーヤーとしてはどうなんだろうと感じさせるシーンだった。
それから、ロスタイムになって、ガンバで唯一怖かったパウリーニョが交代になる時。彼はまだ同点なのにノロノロと時間稼ぎをしていた。
まずは勝ち点という意識だったのか知れないが、露骨に勝ちを捨てた姿をさらせばどうなるかだ。
チームが集団として機能するためには、最低限の規律が必要だし、勝ちにこだわる姿勢も大事だ。それが無くなれば、どれほどお金を積んでいいプレーヤーをそろえても勝てない。
2004年に7-1と大敗し、2005年に優勝をさらわれ、2006年にJ2に突き落とされた時のガンバは確かに強かった。
しかし、そこから6年。両チームの力の差は少しずつ縮まってきた。ガンバはほぼ固定メンバーで戦い続けた経年劣化が目立つようになり、セレッソは若いプレーヤーたちが力をつけてきた。そしてACLで意識が変わり、監督交代でその流れに拍車がかかり、今日の試合で立場が変わった(と、思いたい)
それでも「過去のこと」を反芻しているガンバサポーターは、必死に「1203」のコレオグラフィーを作った連中は、いつになったら前を、未来を向くのだろう。
俺たちはたくさんの大切な過去を2006年の末に失ってから、ゼロになってから、少しずつ希望を集めて、ここまできた。
もしいつまでもクラブハウスのトロフィーを見つめているのなら、俺たちは先に行かせてもらう。それじゃあな。
ガンバが栄光の過去にすがってると思ったら大間違いだ。
返信削除90年代の暗黒時代を乗り越え2000年代の栄光の歴史を刻み、その栄光の歴史から新たな歴史を作るためにあえて苦しみの道を選んだんだ。
栄光の無いセレッソとは格が違うんだ。
せいぜい昨日の勝利の余韻に浸るがいいさ。
新たは歴史←残念ながら何もかも失う暗黒時代へ突入への合図になるのが今シーズンだよ、迷走するフロント刷新が先、あえて苦しみの道を選んだなんてかっこいいもんじゃないさ、浦和以上に苦しみ抜くのが眼に見えてる、ヘタすりゃ我々は10年は我慢しなきゃ。
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