後半18分 梁 勇基(仙台)
あれオフサイドかよ!とか。あれファウルかよ!とか。あれカードじゃないのかよ!など不平不満も含めて楽しまないと、仙台戦はストレスがたまりますね。てへっ。
スタメンとベンチはこちら。
4-4-2で、守備時は2ラインフラットなのは基本。攻撃の時はブランキーニョが中にグッと絞る。丸橋はどちらかというとサイドに張り出す感じなので、見た目ダイヤモンド型に近しい感じになった。
酒本、扇原、播戸が出場停止、清武、キム・ボギョン、キム・ジンヒョンを代表で欠くが、なんとかチームの形ができた。
負けた試合ではあるけれど、収穫は多い。
まずはケンペス、柿谷の二人。
今まで生きていなかった二人が組み合わさることで、お互いの長所を生かし、短所を補完しあえるコンビになった。
「清武抜き」が決まっている7月以降の攻めの形、今までは全く目処が立たなかったのだけれど、今は自信を持って、柿谷、ケンペスがいるじゃないかと言えるようになった。ブランキーニョも一時の絶不調から比べると格段にいい。
それから、先発出場した横山、舩津もいいプレーを見せている。
横山はアンカーとして、とてもいい動きをしていた。他のプレーヤーが中二日であることを差し引いても。
彼が中盤に入ると高さが加わる。それに、プレーにむらっ気やミスが少ないので安定感も出てくる。現状、扇原が五輪代表で酷使されていて調子が上がってこないので、スタメン争いに加わってくれるととても助かる。
舩津は知り合いからテクニックがないといわれていたけれど、なんのなんの。
運動量が多く、スピードもある。テクニックにしてもJ1では十分なものだ。前半にあった柿谷の「かき消されたゴール」も舩津の絶妙なグラウンダーのクロスから生まれている。
前節の柿谷のように、この試合がきっかけになってくれれば、こちらも素晴らしい戦力が加わったことになる。
仙台のホームで、前半は互角以上の試合ができた。決定機の多さを考えれば、満足しないといけない。
後半も、失点をしてしまったけれど、誰かが大きなミスをしたとか、不注意だったというものではない。シュートがDF(茂庭?藤本?横山?)に当たってコースが変わったところで、松井にとってもノーチャンスだったしね。(もちろんあの位置まで上がってシュートを撃った梁勇基のプレーも賞賛されるもの)
先制された後も適時攻撃的なプレーヤーが入って、前線を活性化させていた。ソアレス監督が選手の特徴を掴み、積極的にカードを切られるようになったことが、実は一番嬉しかったりする。
後半21分丸橋→吉野 |
まず最初にはいったのは吉野。このルーキーが2試合続けていいプレーをしてくれた。ボールタッチの柔らかさやパスの精度に特徴があるし、プレーエリアも広い。このまま使い続けたくなるプレーヤーで、少なくともベンチには必ず入れておきたい。
後半33分ブランキーニョ→村田 |
後半39分舩津→永井 |
決定機は後半にもたくさんあって、今季の今までの敗戦のようななぜカードを切らなかったとかいった不満のないものだった。
じゃあ、なんで負けたのだろう?という話。
そこは、きっと、ついてなかったなんて言葉で片付けちゃいけない部分。そう、いつも課題になる、精神面の問題。
いいところまで行っているのに撃てない、ミスをする、雑になる。ノープレッシャーな場面ではできることが、肝心なところでできなくなる。6000人くらいしかいない時は勝てるのに、大観衆が集まる大一番でズッコケる。
メンタルが弱いというのはあまりに大雑把な切り捨て方だけど、結局そうなのだと思う。
シュート数は仙台の17本に対して16本と負けていない。でも、決定的なシュートが浮いてしまったり、キーパーの真正面だったり、そもそも撃ちきれなかったり…。
守備でも攻撃でも、二の矢はないという気持ちでやらないと、勝ち切れないのだろう。そういう勘所を外さないことを「勝者のメンタリティー」というのだろう。その壁を乗り越えた時に、セレッソの新しい歴史が始まるのだと思う。
ちょうどいい機会が、6月27日、清武ラストマッチの1試合前に用意された。ナビスコカップ予選リーグA組最終戦、ホーム鳥栖戦だ。
この試合、勝てば文句なく予選突破。同時に行われる仙台対磐田の試合で磐田が勝てば、引き分けでもOK。こういう状況は、過去何度もあったパターン。2000年、2005年もそうだった。
勝てばいい、そのシンプルなタスクを達成できないまま、セレッソは何度も悔しい想いをした。2010年最終節は素晴らしい結果を呼び込めたけれど、まだまだ差し引きするとマイナスの方が多い。
勝とう。今度こそ勝とう。鳥栖にではなく、過去の自分達に。そうして、タイトルを獲るんだ。
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