前半7分 高萩 洋次郎(広島)
前半39分 柿谷 曜一朗(C大阪)
後半18分 佐藤 寿人(広島)
後半30分 石原 直樹(広島)
後半44分 石原 直樹(広島)
今のセレッソの守備には構造的な欠陥がある。、そこをいいように突かれた形。
広島にはこの「欠陥」につけ入れられるサイドアタッカー、広い視野でパスを通せるバックがいた。セレッソの細かなパスワークを乱した雨、采配も含めて、様々な因果が最悪の結果を導いてしまった。
スタメンとベンチはこちら。
試合開始時 |
代表から清武、キム・ボギョン、キム・ジンヒョンが帰ってきたが、今度は丸橋がいない。左サイドのスターターには黒木が入ったのだけれど、これがいい結果をもたらさなかった。
セレッソの守備とその欠陥
セレッソの4バック、その両サイドはかなりセンターに絞る。ダブルボランチと合わせて6人が距離を密にして、相手アタッカーの侵入を防ぐ。中央突破を仕掛ける相手には非常に強い。
ただこうして密になることで、両サイド、特に攻めこまれたところと逆のサイドにはかなり大きなスペースが出来てしまう。
なので、どちらかのサイドでタメを作られた後で、逆サイドに長いボールを入れられると、そちらのサイドバックはスピードに乗ったアタッカーに対して受け身の状態で対峙することになる。
この試合で両サイドに入った酒本と黒木はどちらもスピードや守備に長けた選手ではないので、それが実にきつかった。特に黒木はマッチアップしたミキッチにいいようにやられていた。
もう少し守備力のあるサイドバック(この試合のメンバーで言えば高橋大輔か?)が入っていればもう少し違ったのかもしれないけれど、この試合に関しては、残念ながら最悪の出来だった。
前半早々にあっという間に右サイドを崩されて失点すると、その後にはPKまで食らった。そこで相手が失敗し、柿谷がラッキーなゴール(撃ったことに意味がある!)で同点に持ち込んだ。そこで守備のテコ入れをしていれば、結果は今より酷いものではなかったはずなのだけれど…。
キンチョウ名物「旗ディフェンス」が失点を阻む |
ところが、セルジオ・ソアレスはこの守備システムにも、サイドの人選にもテコ入れをせず、後半を迎えた。これが致命傷だった。
左サイド、いったい何度振り切られただろう?失点のシーン以外にも、オフサイドになったものもあったし、少なくとも5回は振り切られている。それで何も手を打たないところが、セレッソの今の弱さの根本にあるように感じる。
播戸を入れ、中盤をダイヤモンドにして、サイドの人数を増やしたけれど、相手のサイドアタッカーがボールを受ける位置はそこよりも深い位置なので、効果が薄い。
後半26分扇原→播戸 |
響いた代表組の不調
もう一つ心残りなのは、共に戦えるのがあと僅かとなった清武、そして韓国代表として活躍したキム・ボギョンの不調だ。
清武も100%とは程遠い内容だったし、キム・ボギョンも代表で2ゴールを決めた時のキレがない。ドリブルで仕掛けても引っかかることが多くて、パスミスも目立った。清武は途中交代している。
後半31分清武→ブランキーニョ |
福音
それでも、セレッソに何の救いも無かったわけではない。柿谷曜一朗の存在とチームへの貢献度は日増しに大きくなっている。
守備でも貢献するようになったし、ケンペスとのコンビネーションも悪くない。今のセレッソには数少ない「ボールを預けられる」選手だ。
後半33分酒本→高橋 |
この試合が底であると割り切ったほうが選手の精神的にリフレッシュになるのだろうか?それとも、一つ一つ課題をクリアしていく方がよいのだろうか?わからない。
ただ少なくとも、守備に対する意識、試合逃れを読んだ先手先手の選手起用が無い限り、チームは前に進まない、それだけは確かだ。FC東京にも石川らよいサイドアタッカーがいる。彼らを封じる策を1週間で考えなければいけない。
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