明日は父の日だそうで、日ごろの行いのちょいワルパパである俺のために、天罰の雨が降っている。
それでも、雨の日には雨の日のいいことがある。雨露に濡れる紫陽花を見ると、心が洗われるようだ。
もうすぐしたら、俺はカメラを持って、いつもより多めのお金も持って、スタジアムに行く。チケット寄付で子供たちがスタジアムに来る、その最初の試合だから。
2つの施設から6人の子どもと二人の引率される方が来る予定。一つの施設はよくチケットをもらってサッカー観戦をしているそうなので、余程のことがない限り手を煩わせませんよ、というお返事をいただいた。
もう一つの施設の子供達は、初めてのサッカー観戦なのだそうだ。この子たちのためにも、今日は勝ってほしいし、清武や曜一朗、螢やタカ、ボギョンやジンヒョンが輝けるシーンがあればなと思う。
あと、イチオシのケンペスにも頑張ってもらわねば。
ケンペスはテクニシャン揃いのセレッソの中では、どっちかって言うと不器用な方だ。それでも、自分に今できることを一所懸命にしているから、セレッソの前線は機能している。
人にはそれぞれいろんな能力が備わっているし、生き方によって得られるスキルも違ってくる。かっこよく生きられないことも、満足な結果が得られないことも、それが普通だったりする。
それで嫌になることがあっても、真っ直ぐ前を向いて頑張れば、何かが変わってくる。ケンペスみたいにね。
サッカーが彼らにとって、いろんなことを教える父親になるように、それを願う。
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