得点者
前半38分 田口 泰士(名古屋)
後半23分 ケネディ(名古屋)
ひどい雨と雷が長居公園を包んでいて、一時はとても試合なんてできる状態じゃなかった。それでもスタッフの頑張りと西川くんの冷静なアナウンスで、誰も重いケガをせずに試合を観戦し、家路につくことができた。今日セレッソの中で一番頑張っていたのは、多分裏方のスタッフさんだ。
試合の方は、そうそう、レヴィーが名古屋と当たるとこんなふうに負けるよなと、昔のことを思い出すような内容。スタメンとベンチは下記の通り。
さて、レヴィーセレッソの特徴と言えば緩急と中央突破。
後ろでボールを持っている時はスローで、誰かスイッチ役の選手(丸橋だったり扇原だったりシンプリシオだったり)がサッとボールをタテに入れた瞬間から突然スピードアップする。そうして細かなパスワークとスプリントで相手のラインを崩していく。これが基本。
ただ名古屋にはダニルソン、闘莉王、ダニエル、田口なんていった前からの攻めにめっぽう強い、経験ある選手がいて、なかなか崩せない。前半のチャンスと言ったら左サイドから崩してこぼれを山口螢がシュートしたところと、同じく左からの崩しからケンペスのシュートの2度くらいで、いずれも枠外。
そうして意地になって手数と人数を増やすと、その分繋がなきゃいけないパスの回数も増えて、難易度も上がる。そのうちミスをして、永井や金崎、ケネディあたりのシンプルな高さ、速さにやられるようになる。
向こうはそれでファウルをもらえば、セットプレーで得点機。今日の前半のように流れはそう悪くない五分の状態でも、なんとなく失点してしまう。
一応対策はとっていて、危険な位置でファウルしないようにラインは高く保ち、スピードタイプの選手の飛び出しはオフサイドで止めるなんて工夫もしていたのだけれど、あまり形にはなっていなかった。
後半にはこれもレヴィーらしく早めに積極的な攻めの交代。頭から枝村を下げて杉本健勇、後半27分にはシンプリシオ、ケンペスを引っ込めてヘベルチと播戸を入れた。
しかし最初の交代カード、健勇の出来が本当に悪かった。ここ何試合か持っていたガツガツとした野性味みたいなものが消えて、まわりとも噛み合わず。公式記録で確認したけど、シュートもゼロだった。これが妙手であったなら、結果は違っていたんだけれど。
交代策の結果は最悪で、前がかりになったところを永井にやられた。2点差はキツイ。
こちらがムキになってドリブルで突っかかってファウルをとってもらっても、まるで得点の匂いがしない。そのくせ相手がファウルになるととたんにピンチになる。これは何かやり方を変えたほうがいいんじゃないかと感じる。去年はACL準々決勝でのトリックプレーとかいろいろあったのに。
後半の決定機も1度、後半に右サイド高橋大輔からのクロスを播戸がギリギリ狙ったところくらい。0-2というスコア以上の完敗だった。
本当にストレスばかりがたまった試合だったけれど、あまり後悔はしていられない(反省はもちろん必要だけれど)。残り9試合で、降格圏の16位ガンバ、17位新潟との勝ち点差はたったの4しかない。目の前の一戦をどう戦っていくかに注力したほうが、セレッソのためになるはずだ。
生きていれば、戦う気持ちと、仲間に対する気づかいと、ちょっとした工夫があれば、セレッソはまだ戦える。
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