9/23/2012

2012 J1 第26節 C大阪 3vs2 清水 13年後の13番。 #cerezo

得点者

前半9分 大前 元紀(PK)(清水)
前半20分 ケンペス (C大阪)
前半45分+2 柿谷 曜一朗 (C大阪)
後半25分 アレックス(清水)
後半43分 シンプリシオ (C大阪)


いろいろと問題もあった試合だけれど、今日は結果が全て。13年前のこの日にこの世を去った、偉大なる先人に手向ける勝利とゴール。


スタメンとベンチは前節から若干の動きあり、枝村とヘベルチが入れ替わった。


立ち上がりはとてもよかった。ケンペスが左サイドを突破してポスト直撃のシュートを放つなど、幸先のよい出だしだと感じていた。それだけに、アレックスの突破に不用意なファウルをしてしまったシンプリシオのプレーは残念。PKのコースはキム・ジンヒョンが読み切っていたものの、大前の精度が勝り先制点を奪われる。

ゴール裏には大旗が集う。去年の天皇杯以来の「伝統」

それでもこの日のセレッソには勝ち目があった。ポイントは左サイド。


セレッソの左サイド、丸橋、扇原、そして先発起用されたヘベルチのトライアングルがよく機能していて、清水の右サイドをやすやすと突破できていた。それにセンターバックの2枚は前には強くてもサイドからのボールになるとマークを外しやすい傾向だった。

清水は効果的なパッチ方法が見当たらない様子で、僅かの間に2度、丸橋の効果的な突破を浴びている。一度目はクロスの精度が悪かったが、二度目はすばらしい質とスピードで、見事ケンペスの同点ヘッドをお膳立てできた。

ボックス内では仕事をするケンペス。さすが。

そしてホーム通算400点目のゴールを決めたのは柿谷。扇原の長いダイアゴナルなフィードが右サイドに侵入していたヘベルチに収まり、駆け込んだ螢のミドルのこぼれ球を押し込む。最も決めてほしいと願っていた選手が期待に応える活躍、スタジアムが沸く。


前半ロスタイムの逆転弾は、この試合だけを見ても千金の価値があった。


後半の立ち上がりも流れはセレッソで、3点目は時間の問題かと期待させてくれた。やはり左サイドからのクロスに柿谷が合わせるもわずかにそれる。まだまだ清水の右サイドは手薄。


ところがまたしても不用意なファウルからアレックスに痛い一撃を食らう。フリーキックは精度もよく、キム・ジンヒョンが体重を逆に置いた瞬間を狙われた。


そうして、余勢をかったアブシン・ゴドビ監督は勝負に出る。清水で最も突破力に長けた大前を丸橋の前に張り付かせる。あえて攻撃的に出ることでセレッソの左サイドを封じる賭け。

対するセレッソは疲れが見え始めたケンペスを下げて杉本健勇を投入、こちらもあくまで勝ちに行く。

松井は何を話ししたんだろう?

後半32分、ケンペス→杉本

実はこの試合のセレッソのセンターフォワード、ケンペスはいつもと違った動き、ポジショニングをしていた。本来はセンターバックと競り合うために中央にいるものなのだけれど、今日に限ってはサイドバックが出てくるピッチの端に張ってボールを呼び込んでいた。

恐らく清水のセンターバック、カルフィン・ヨン・アピンと平岡の前に対する強さを回避し、サイドで起点を作ろうという意図なのだろう。 杉本も同じ動きをしていて、これがはまってくれた。


杉本にサイドバックが当たれば空中戦の勝ち目が高くなるし、センターバックが出れば守備のバランスが崩れる。セレッソの前線、柿谷と杉本もここが勝負とよく走り回ってくれた。

決勝点は杉本が独力で左サイドを突破し、相手守備が左サイドに振られたところにシンプリシオという形。レヴィーの狙い通りだったけれど、その意図を汲んで頑張った杉本、柿谷、シンプリシオがいたからこそのゴール。劇的な決勝弾で、大事な一戦を制した。




曇天だったけれど、久高さんはこの試合を見てくれていたろうか。貴方が導いてくれたJリーグという舞台で、後輩たちは今も元気に戦っています。貴方と同じように、たくさんの人に喜びや感動を与えながら。だからこれからもどうか彼らと俺たちを見守っていて下さい。どうか、お願いします。


0 件のコメント :

コメントを投稿