前半25分 ケンペス(C大阪)
後半14分 山口 螢(C大阪)
後半38分 杉本 健勇(C大阪)
後半41分 杉本 健勇(C大阪)
また会えるなんて思わなかった。けれど、レンズの先には、少しだけ、ほんの少しだけふくよかになったレヴィーがいた。これ、夢じゃないよね。
暑くてムシムシして不快な天候だったけれど、それなりに幸せだった。
天皇杯の初戦ということで、若手を出すか、それとも主力の練度を上げるのか注目されたスタメン。ベースはリーグアウェー新潟戦と変わらず、怪我から茂庭が復帰、代表に行っているジンヒョンの代わりには松井が入り、 ベンチには吉野が入っている。
さて、今のシステムのキモは中盤の流動性にある。
基本のダブルボランチは扇原とシンプリシオだが、どちらかが前に行けば山口螢が降りてきてバランスをとる。また、左サイドの丸橋が高い位置をとることが多いのだけど、その際は後ろに扇原がスライドして、シンプリシオ、山口螢が左にずれる。
そうした細かなポジションチェンジを少ないボールタッチで行うことでポゼッションが上がり、相手のスタミナを奪っていける。3人ともパス技術は確かなのでここでボールを持つのはそんなに難しくない。
ただし前半はそこから先、オーバーラップした丸橋に合わせる以外の選択肢があまりなくて苦戦した。ケンペスと枝村のところで引っかかることが多く、右サイドの高橋大輔を使うことが少なかった。先制点を奪われたかと思ったセットプレーはオフサイドに助けられ、逆に丸橋のクロスからケンペスヘッドで1-0。
後半はいい形から3点を奪って、それは収穫だった。後半16分から入った杉本健勇、吉野の働きが大きい。
後半16分の交代 |
杉本はこのクラスの相手だとプレーに余裕があって、ボールの収まりもいいし、前を向いて勝負もできる。今までやってこなかったようなプレーもたくさんあって、2ゴールと結果も残している。
吉野はいい意味で軽い。絶好調の時の柿谷のように足元が柔らかく、正確だし、意外性もある。彼が中盤に入ったことで中盤のポジションチェンジがよりスムーズになり、山口螢の突破が生まれている。
山口螢にスルーパスを出したのも、杉本健勇の1点目につながるシュートを放ったのも柿谷。
彼がゴールを決めていたら、サポーターとしては満点の試合だったけれど、それは次の試合にお預けとしよう。
さすがに暑さもあって細かなミスもあったが、まずまずいいすべり出しだと言えるのでは?まだ梶野強化部部長の中では12月2日以降のレヴィーの去就は不透明なようだけれど、できれば去年できなかった「国立へ行こう、レヴィーと行こう」に、もう一度チャレンジできないだろうか。
最後に、奈良クラブについて。
今日の相手、奈良クラブは地域リーグに所属しているクラブとは思えない組織力を持っていて、サポーターも熱く、未来を感じるチームだった。羽中田監督が指揮をとっていた時はよりなめらかなパスワークだったというから驚きだ。お世辞ではなく、この道を進んでいけば、いつかきっとJ1の舞台にやってくるだろう。そうなれば、関西サッカーはもっともっと面白くなる。
羽中田さんが監督だった時のほうが、いいパスサッカーしてましたよ。
返信削除地域リーグで初めてお金を払って見たいと思ったくらいですから。