3/01/2014

2014 J1 第1節 C大阪 0vs1 広島 不本意な船出。 #cerezo #photo

2014年3月1日(土) 14:04キックオフ[ 観客 37,079人 ]小雨

得点者
後半26分 塩谷 司(広島)


勝てなかった理由は3つあって、はっきりしている。そこを修正すればいい。修正できる監督だと信じている。

スターティングラインナップ



スターターはこちら。ディエゴ・フォルランはFW登録だが、殆どの時間柿谷曜一朗がワントップに入り、4-2-3-1(守備時は4-4-1-1)のシステムで臨んだ。登録間もないゴイコ・カチャルもベンチ入り。

前半


セレッソと広島は、今のJリーグで一番面白い試合ができる2チームだと考えている。実際、前半の攻防はなかなかに見応えがあった。


中盤での攻防は激しく、前線の競り合いも見事で、両チームのラインは高く保たれていた。


セレッソで一番動きがよかったのは南野拓実だった、山口蛍もさすがの動き、両サイドも前半はよかった。広島は野津田岳人、石原直樹、それに青山敏弘あたりが出色。


ただ気になったのは、セレッソが相手のボランチに対してあまり厳しいマークを仕掛けなかったところ。 これが敗因の一つだ。




広島は攻撃時には3-4-2-1のボランチが一枚下がって両ウイングバックが上がり、4-1-5のようになる。この時キーになるのは中盤に残ってバックラインから前線にボールを入れる青山なのだが、セレッソはその位置にディエゴ・フォルランが入っていて守備的ではなかった。

対する広島は山口蛍、扇原貴宏のラインには石原、野津田が食いついてきて、連携が一拍遅れてしまっていた。


ディエゴ・フォルランは時に下がって守備に入るなど献身的な動きをしていたが、やはり攻撃に旨味のある選手なのでもったいない。この布陣なら長谷川アーリアジャスールや南野とポジションを入れ替えても悪くなかったと思う。その辺りの動きが少ないのもポポヴィッチの指導なのだろうか。


右サイドに入った長谷川アーリアジャスールも慣れないポジションだからか動きが良くなく、酒本憲幸との連携も皆無だった。効果的な攻撃は、殆どが南野、丸橋祐介を経由したものだった。


前半は両チームが小さなブロックの中で息が詰まる守備を構築、0-0で折り返すも、セレッソはジリジリとスタミナを奪われた形になった。

後半


後半開始時の選手交代は両チームとも無し。あいかわらず膠着した状態が続いていたが、劣勢に立たされたのはセレッソだった。

広島は0-0の段階から動きの悪い選手をどんどん変えてきた。例えそれがファン・ソッコ、佐藤寿人といったチームの主軸であっても。 この広島の積極的な交代が動きのダイナミズムを呼び込み、セレッソは大きな展開、速い展開についていけなくなってきた。

2つ目の敗因はこの時点で対応策をとらなかった(とれなかった?)ポポヴィッチの采配にあると考える。広島が先に2枚切ったところで動きの質量に明らかな差が出ていたが、動けなかった。


失点のシーンも大きなボールをサイドに入れられ、石原に持たれたところを対応しきれず、中の塩谷司にやられた。普通はここで「取り返そう」となるのだが、 そういう覇気のようなものが全くなかった。


セレッソの攻撃もオープンな形になった後半半ばにはそれなりにボールが持てるようになったのだけど、前線の選手に動きが少なく、大きな展開や素早い動きを作ることが出来なかった。

柿谷曜一朗は体調不良、ディエゴ・フォルランもまだ完調ではなく、長谷川アーリアジャスールは慣れない右サイドで苦戦、まともに動いているのが南野一枚という状態だった。もう少しいい動きを(質も量も)作れていれば今のシステムに僅かに手入れをするだけで見違えるようになるはずだけれど。


試合終盤になって杉本健勇、ゴイコ・カチャル、楠神順平を立て続けに入れたが、その時点で他の選手の動きはごく僅かになっていて、カンフル剤を入れても効くような状態ではなかった。

後半37分

後半40分

後半45+3分

相手の長所を野放しにした、選手のコンデイションが整っていなかった、交代策によるマネジメントができなかった。この3つが重なってチャンピオンチームに対して0-1なら意味がある敗戦かもしれない。ゴイコ・カチャルという「使える」プレーヤーを発掘できたのも大きい。


開幕はいつも手探りで、全てが整っているなんてことはありえない。何が通用して何が通用しなかったのか、どう改善すべきなのかをブラッシュアップして、阿波路を渡ろう。

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