関西以外の方には、道上洋三という人がどういう人なのかよくご存知ない方も多いと思われるので注釈を入れると、大の阪神ファンで、相撲好きで、手っ取り早く言うと典型的な関西のおっさんであり、阪神が勝った翌朝ラジオをつけると、彼の六甲おろしが大音量で聞こえてくるという、とても難儀な方なのだ。
彼の価値観でモノを量ると、阪神、相撲、それ以外の野球と続く。サッカーなんて多分何にも判らないんじゃないだろうか。とにかく関西のサッカーファンにとっては煙たい存在なのだ。
そんな道上氏が、今朝の話題でサッカーを取り上げた。しかもセレッソに関するものだった。
どうやら道上氏もおとといの試合は観ていたようで、とにかくセレッソをこれでもかというぐらい贔屓していた。選手がプレッシャーに耐えながら必死にプレーする姿、突然の悲劇が、弱かったころの、いつも負け続けていた阪神とダブるのだそうだ。
「いや、ガンバの、サポーターいうんですか?優勝したその方達には悪いけれど、あのね、セレッソサポーターの気持ち、ようわかるよ!私もね、阪神のファン長いことやってて、この試合勝った方が優勝言う試合でコテンパンにやられたこと有るし、ホンマ、辛い思う!あそこ(2失点目)のとこだけやもんね、あそこだけ!何であそこだけぽっかり打ってくださいっちゅうところ(コース)が空くかね。たまらんよね!」
道上氏は裏表の無い性格で、ラジオでも、ワリと好き放題、自分の言いたいことを言いたいだけぶちまけている。サッカーに対する蔑視発言も一度や二度では無い。そんな彼が胸を痛めるくらい、おとといの試合は悲しいものだったのだ。二日たって事の大きさを感じることになった。
一方、某掲示板のセレッソスレッドでは「いわれへん贔屓」として敵視されているヒロTも、あの試合には言葉を失い、試合後立てないくらい意気消沈した西川君を支えたり、選手の心情を察して「とても取材など出来る状態ではない」と局に連絡をして仕事を打ち切ったりしたらしい。
気持ちを察してくれるのは、本当に有り難いと思う。選手、スタッフの頑張りが、ブラウン管を通しても伝わった証でもあるし。
でも何時までも同情されるだけのチームでいてはいけないのも事実。当たり前だけど、スポーツは誰が強いのか、どこが強いのかを比べるものだから。スタジアムは悲劇を演じる為の劇場ではないから。「いつもセレッソが勝ってしまってつまらない」、なんて事を言わせられなければいけない。
フロントは早速補強に動いているらしい。大分の高松、神戸のパク・カンジョ、市原の林など、いろんな噂が飛び交っているが、球団が試合の結果を引き摺らずに、逞しく、活発に動いている証拠だろうと、今は好意的に受け止めている。
強いセレッソ、なんだかしっくり来ない響きではあるけれど、とにかくそこを目指さないことには始まらない。西村GM以下フロントの活躍を期待している。
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