1/11/2006

淋しい結論。

 ヴェルディサポーターの選手移籍引き止め運動について、コメントを頂いた事も有って情報をいろいろと集めていました。

 「pride of green 緑の誇り」さんのエントリーが詳しかったので、拝読しました。

 改めてスポーツチームの運営の難しさを感じたように思います。特にフロントという立場は厳しい。

 今回のヴェルディフロントの対応(選手にも、サポーターに対しても)は、正直誠意を欠くものだと思います。しかし天皇杯を制覇したチームを運営していたのも同じフロントなわけで、例えば降格といった一大事が無ければ、サポーターとの軋轢もこれほどまでになっただろうかと感じるのです。


 セレッソで言えば、2004年のシーズンは正に地獄のようでした。チームがバラパラになるというのはこういう事を言うのかと、身を持って感じさせられました。勿論明らかに不可解な采配をするポポル監督を野放しにしていたフロントに対して、多くのサポーターが不信感を持ちました。

 そこから、小林監督を呼んで、西村GMがついて、倒壊寸前だったチームを少しずつ立て直していったわけですが、残留できたのもその年行われたJ1チーム数増加が有ったお陰なわけで、普通ならJ2落ちしているところでした。


 去年は優勝まであと一歩と言うところまでチームが整備された事、西村GMが窓口になって少しは風通しの良い状態になった事も有り、あまり不平不満の類は出ませんでしたが、田坂さんの件、塚田さんの件など、火種が全く無かったわけではありません。布部、久藤の移籍に疑問を持った方もおられたでしょう。


 およそどのチームにしても、フロントというのは「憎まれ役」になっているのではないでしょうか?勿論日頃憎まれるような事をするからそうなるんですが、だからと言ってサポーターや選手の意思を全て汲み取るフロントのいるチームがいいチームになるかと言うと、それもまた疑問なんです。チーム運営上やむなく決断した、というケースも珍しくないでしょう。


 今回のヴェルディフロントの言動には不誠実な部分が有る事を、改めてここに書いておきます。ただだからといってフロントに対して何をしてもいいというわけではありません(その点ヴェルディサポーターの方は精一杯フェアな講義をされたと思います)。サポーターはサポーターとして、チームに恥じない態度で、フロントに対して建設的な行動をするべきではというのが、チームがバラバラになった時の弱さ、一丸になった時の強さを知っているつもりの、稚拙な私の結論です。


 

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