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黒部光昭選手の浦和レッドダイヤモンズへの期限付き移籍決定のお知らせ
このたび、弊クラブ所属のFW黒部光昭選手(27歳)の浦和レッドダイヤモンズへの期限付き移籍(移籍期間:2006年2月1日より2007年1月31日までの1年間)が決定いたしましたので、お知らせいたします。
浦和には永井もいれば田中達也もいる、そしてオフにはワシントンも獲得した。正直これ以上前の選手を獲る事は無いと思っていた。高松獲得失敗という伏線が有ったにせよ、この黒部の移籍は驚きだった。
浦和はこの他にも東京Vから相馬を移籍金1億5000万で獲得している。三都主が移籍するという噂が有るが、もしそうなったとしても十分J1で戦えるチームが二つできる程の巨大戦力になる。浦和には他のチームが足元にも及ばないような資金が有るから、それをチーム強化に使い、強いチームを作る事でさらなる躍進を狙うというのは当然と言えば当然の話ではあるが。
一方柏は玉田、明神、大野、土屋、矢野、永田にオファーが有り、主力の大量流出は避けられないという。いかに来期J2とはいえ、これは苦しい。
浦和は僅か一年間では有るがJ2の経験が有るチームで、一方柏はナビスコ杯制覇もした名門。母体になっている企業も問題ない大企業。では何故このような逆転が起こったのか。
おぼろげな結論になってしまうけれど、サッカーに対する真摯さ、情熱の差が起因なのではないだろうか?
確かにプロサッカーは興行の一つにすぎない。しかしその中身をより良いものにしようと考える主催者の興行と、この程度でよいかと考える者のそれとに差が出来るのは自明だろう。
そして今のセレッソが浦和と柏、どちらに近いかと問われれば、私は柏と答える。
柏の主力流出の背景には「フロントの不誠実」があるという。セレッソのフロントが不誠実だと断言は出来ないが、少し理解に苦しむ動きが有るのはご理解頂けると思う。
例えば今話題になっているヴェルディの山田卓獲得の件もそうだ。山田卓は「ベテラン」で「ボランチも右サイドもこなせ」「ゲームを組み立てられる」選手だが、セレッソには既に久藤という「ベテラン」で「ボランチも右サイドもこなせ」「ゲームを組み立てられる」選手がいる。今両者を比べれば、チームとのマッチングの分、久藤の方が戦力となるはずだ。年俸を考えても久藤の方がはるかにコストパフォーマンスは高い。
少々ウェットな思考で見てみても、今までチームに貢献してきたベテランを冷遇するのは良くない。「いくら頑張っても少しダメなら切られるのだな」と考える選手が出てくるのはプラスではない。それこそ「第二の柏」になってしまう。
今回の黒部獲得で浦和がそれ相応の対価を得たかと聞かれれば、正直なところ判らない。京都時代のように厚遇される事も無いだろうし、かと言ってセレッソ時代のようにシステムの犠牲になる事も無だろうから。
だから「浦和のように…」とは言わない。しかし最低限、選手が試合に集中できる環境作りだけは怠らないでほしい。
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