生き物というのは、すべからく「遺伝子を運ぶ乗り物」なんだそうだ。
自分達種族の遺伝子を、一代でも長く先へ、先へ。
高校生くらいの時にこの話を聞いて、最初は嫌だった。俺は俺だよ、個性がないような言い方するなよって。
でも今、祖母が亡くなり、祖父が亡くなり、父まで逝って、逆に娘が生まれ、甥っ子が生まれた。その甥っ子がまるで自分の子供の頃と瓜二つで、何をしたら喜ぶのか、何を悲しんでいるのかが手に取るようにわかってしまう。そういう現実を体感すると、否応なく納得させられてしまう。
人間としては、それでいいんだけれど、サポーターってものはどうなんだろう?
自分の周りでも、子供だったサポ仲間が、高校生になり、大学生になり、結婚したりするようになった。
その一方で、年齢的なもので、ゴール裏から引退し、アウェーに行くのもきつくなり、ホームの自由席でだけ、試合をのんびり観るようになったサポーターも随分増えた。
親に連れられた小さな子供や、同年代の仲間、年上のサポーターとは、繋がっているように感じるんだけれど、若い子の姿ってのが、あまり見えない。これでは「セレッソの遺伝子」にミッシングリンクができるようで怖くなった。
セレッソは、Jは、この層をうまく取り込めているのかな?俺達には、キチンとバトンを渡す相手がいるんだろうか?俺のバトンは、まあどっかにうっちゃっていいけど、土岐くんのバトン、チリ毛くんのバトン、ゴール裏で頑張ってる人達のバトンは、誰が受け取るんだろう?他のチームはどうなってるんだろう?
もっと若い子達に、スタジアムに来てほしいね。そういう雰囲気が作れたら。学生用のペアチケットとか、やれることはあると思うけれど、どうなんだろう。
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