11/10/2011

惜しむべからず。

CEREZO OFFICIAL

【11/11/09】山口 螢選手、扇原貴宏選手 U-22(男子サッカー アジア最終予選/ロンドンオリンピック予選)日本代表メンバーに選出のお知らせ

弊クラブ所属のMF山口 螢選手、DF扇原貴宏選手が、U-22(男子サッカー アジア最終予選/ロンドンオリンピック予選)日本代表のメンバーに選出されましたので、本人のプロフィール、コメントとともにお知らせいたします。(後略)


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二人とも、本当におめでとう。清武もフル代表に選ばれるみたいで、セレッソも随分いいクラブになってきたな。本当に嬉しい。


5、6年前はこんな日が、こんなに早く来るとはとても思えなかった。

2006年、アキもモリシも、主力メンバーの殆どが、2005年のタフなシーズンで体のキレを失っていた。ファビーニョ、久藤、チームの攻守のバランスをとっていたプレーヤーがいなくなり、シーズン5位からわずか1年で残留争い。最終節川崎戦、氷雨の降る長居第二で何もできず立ち尽くした。

それから数週間で、愛するチームはバラバラになった。ブルーノ・クアドロス、柳本、山田卓也、河村…。下村は後ろ足で砂をかけるようにして出ていった、チームを立て直す切り札だった名波、大黒柱の西澤、そして大好きだった嘉人もいなくなった、本当に何も無くなってしまったように感じた。


翌2007年、モリシは原因不明の首痛に悩まされ、古橋の体はボロボロになった。この辺りは本当に辛い毎日だった。都並監督、西村GM体制で迷走したクラブを立てなおしてくれたのは、レヴィー・クルピだった。


ピッチの上ではアクの強い、クセのある監督ではあるけれど、どこか憎めない。自らセレッソを「ファミリー」と言って愛し、選手を本当に我が子のように育ててくれた。香川、乾だけではない、たくさんの、他のチームで戦力外と言われたプレーヤーが、レヴィー・クルピのもとで蘇った。ピッチの外でも労をいとわず、家族を育ててくれたのだ。

どんなに苦しくても、適切なところに適切な投資を続けることが、どれだけ大事かということを教えてくれたように思う。目先の投資を惜しんで、先々の成果を失うのは悲しい事だ。


こういう話をするのは、サンフレッチェ広島を長く指揮してきたペトロヴィッチ監督が今季限りで退陣するという話があったから。

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セレッソも広島もよく似たチームだ。監督が育てたタレントが、自らの長所を生かしたプレーをするところ、練習や試合以外でも、監督が選手と強い結び付きを持っているところ、そしてチームを愛し、チームから愛されているところ。チームを、選手を育てる手腕は素晴らしい。

広島の公式なリリースを見ても、何が悪くて契約を結ばないかが明確にならない。金銭的なものなのかなと邪推するけれど、もし本当にそうであるなら残念な話だ。


予算が限られているのだから、切り詰めるところは切り詰めないといけない、それは当たり前だ。

でも、絶対に切り詰めてはいけないものもある。カメラを持たないカメラマンも、絵筆を持たない画家も、パソコンを持っていないプログラマもいない。ポイントになる投資は、惜しんではいけない。


セレッソは、そこを間違えたりしないと信じているけれど、何分世知辛い世の中であるから、不安がないというと嘘になる。本当に難しいな。

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こういうのも、まあ、許してよ…。

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