9/21/2012

久高さんに届くように。 #cerezo

キンチョウスタジアムや長居スタジアムの試合前に流れている映像がある。セレッソのレジェンド達が居並ぶあのムービーをしっかりと覚えている人はいるだろうか。

森島、西澤、大久保、香川、目もくらむような大スターの映像の前に、一人の男の孤軍奮闘している姿が映る。


久高友雄、Jリーグではガンバ大阪、セレッソ大阪で活躍。Jリーグでの得点はわずかに1点だけ。けれども、彼が後に残した魂、遺産は大きくて、計り知れない。

彼の背を見て森島が生まれ、西澤が現れ、大久保が加入した。そうしたセレッソの歴史を見て、香川が大阪にやってきた。それだけ説明すれば、十分だろう。


もう少しでも長生きしていたら、関西のサッカー界は今より確実に盛り上がっていた。森島のような門下生たちが彼のコーチするスクールからたくさん生まれていたかもしれない。

36年、彼に与えられた時間は少なすぎた。36歳の俺がそう言っているんだから間違いない。

家族のこと、仕事のこと、仲間のこと、自分が愛している世界のこと、もっともっとたくさんのことがしたかったろう。もっとそばで、変わりゆく人や世の中のことを見ていたかったろう。それなのに…。


明日は彼の命日。ホームの試合日と重なるのは初めてだそうだ。きっと大阪の空の上からは、キンチョウスタジアムがよく見えるだろう。

市内にあるサッカー専用スタジアムで、1万を超えるサポーターが、桜色のユニフォームを着て熱狂する。彼がプレーしていた頃から考えれば夢の様な話だろう。ダービーなんかじゃもっと集まるし、アジアの列強とも戦ったと言ったら、信じるかな?


何はともあれ、明日はリーグ戦どうこうというのを抜きにしても、絶対に落とせない試合。それを肝に銘じてスタジアムに集まろう。

柿谷はゴールをしたら、彼の住む空に向けて両手の指を伸ばすそうだ。有言実行の男と信じる。

2 件のコメント :

  1. 有言実行ですね!

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    1. この試合、あの一点は、永遠に残る記録ですし。また記憶にも永く刻まれるでしょうね。ホントに千両役者ですよ。

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