5/10/2009

J2 第14節 草津2VS4C大阪 逆鱗。

前半4分 小池 純輝(草津)
前半8分 乾 貴士(C大阪)
前半18分 カイオ(C大阪)
前半43分 羽田 憲司(C大阪)

後半14分 都倉 賢(草津)
後半26分 香川 真司(C大阪)


草津DF田中が致命的なミスをした。ボールをロストしたのをリカバリーしようとゴール前で強烈なスライディング、ただしその先はボールでは無くカイオの足首、それがセレッソの「逆鱗」だった。そうして試合は壮絶な殴り合いの様相を呈した。


スタメンとリザーブには大きな変化が。まず前田が怪我から復帰、リザーブに名を連ねた。スタメンではボランチに黒木が入り、出場停止の酒本に代わっては前節素晴らしい働きを見せた平島が右サイドをかためる。

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試合開始時


試合は序盤から荒れ模様。相手左サイドの小池が開始早々豪快なミドルを放つ、あれは守備陣を責められない。

セレッソもすぐさま反撃、香川が速攻で相手の守備を切り刻むとゴール前に乾。足を軽く振りぬくだけでよかった。同点。浮き足立つ草津守備陣のミスにつけこみカイオが逆転弾。15分程で形勢をひっくり返す。

ところがその際ダーティーなファウルをうけたカイオが足首を負傷、交代を余儀なくされる。相手に与えられたカードがイエローだったのが未だに信じられない。決定的なシーンで、しかも相手の体に向かってのスライディングがレッドで無いとするならば、何がレッドになるのだろう。レヴィー・クルピは激しくエキサイトし、草津佐野監督に食って掛かる。通訳していたガンジーもレヴィー・クルピに負けず劣らず熱がこもっていた。カイオが抜けた穴は小松が埋め、精神的に優位に立ったセレッソが攻勢を強める。

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前半20分


草津守備陣はまず乾のドリブルの前に効果的なディフェンスが出来ないでいた。そのほころびを突いて、香川やマルチネス、両サイドが効果的な攻撃を続けた。相手を押し込んで奪ったコーナーキックからは羽田の今期初得点(だったか?)が生まれている。この時間帯、攻撃に関しては相手のアフタータックルによる怪我だけが心配というところ。

ただし守備は決して磐石というわけではなく、枠外ではあるものの危ない位置でシュートを打たれる場面が散見された。もう少しボランチの位置で相手の流れをディレイ出来ればいいのだが、マルチネス、黒木の組み合わせでは人にやや弱いような気がする。前田が復帰すればスタートダッシュ時のマルチネス、羽田の組み合わせが出来る、そこに期待か。勿論今節スタメンをはった黒木の成長も楽しみな要素ではあるけれど。


後半になるとゴールデンウィークの連戦と気温25度を超えたコンディションによって両軍の運動量が少しずつ落ちていった。スペースと時間が生まれ、選手の個人技が生きてくる。草津はバイタルエリアからミドルの雨を降らせてセレッソゴールを脅かした。シュート本数では互角以上か。この姿勢が都倉のゴールを呼びこみ1点差まで詰め寄られる。

対するセレッソは乾、香川のドリブルやフリーランが光ったが、急造トリオとなった小松との連携がいま一つ。なかなか決定機が生まれず、イライラする時間が続いたものの、バック(記憶ではチアゴ)から上手い浮き球を貰った香川が絶妙なシュートコントロールでゴールを奪い、これで勝負アリ。久しぶりのゴールとなった香川は記憶が去年に戻ったかユニフォームをたくし上げるパフォーマンスでサポーターに腹筋を見せ付けていた。


湘南が圧勝劇を見せたため僅かに首位との差が広がったが、勝ち点差2はキープしている。また明日の試合となる3位仙台にもプレッシャーをかけられる。カイオの怪我さえなければ本当にいい結果なのだけれど。試合終了時には病院からスタジアムに戻っていたカイオが軽症であることを祈りたい。

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