後半8分 大久保 哲哉(福岡)
後半26分 乾 貴士(C大阪)
後半32分 乾 貴士(C大阪)
後半34分 乾 貴士(C大阪)
今日は彼の日です。異論は…。無いでしょう。
スタメンとリザーブは連勝中とあって変更無し。
試合開始時
個人的な印象なのだけれど、福岡は他のチームと比べて前半ガツガツとラッシュをかけてくるチームだと思っている。この日も前線の二枚、田中佑昌の運動量と大久保の高さ、強さを生かして開始早々からセレッソを押し込んできた。
それをまともに受けて立ったからか、前半は均衡した試合展開。攻撃も香川、乾を中心に切り崩そうとするも前線の小松が田中誠に上手く抑えられて橋頭堡が出来ず、糸口がつかめない。
そんな中で香川が4枚目のイエローを食らってしまった。次節は出場できない。悪い流れが出来つつあった。
それでも失点だけは避けられた。守備陣が固定されたからか、連携が上手くとれている。特に黒木の成長が著しい。いて欲しいところに顔を出し、相手の攻撃を分断していた。
こういう押された展開の時に、奪った得点は特別の意味を持つ。香川から乾へのホットラインが前半終了間際にようやく繫がり、福岡の門番となった吉田を打ち破ることが出来た。
このいい流れを後半もと思ったのだが、落とし穴が待っていた。少しずつ福岡を相手陣内に押し込んでいた矢先に不用意なボールロストがあり、カウンターを浴びて同点にされてしまう。その後は再び膠着状態。次の1点はどちらに入るのか。
勝利の女神が思案していたこの流れの中で、セレッソには彼女を振り向かせるとっておきのカードがあった。数々の修羅場を潜り抜けてきた西澤、攻撃的ウイング酒本の同時投入。
後半19分
これがチームの流れを変える。西澤の老獪さが福岡の守備にストレスを与える。香川、乾が自由に動けるスペースが生まれつつあった。
こうして「彼」の時間が始まった。まずは西澤、香川との連携プレーで相手守備ラインを切り崩し、正面から2点目。勝ち越しに成功。
こうなると福岡も攻撃的にシフトせざるをえない。攻撃的な選手を入れ、ラインを上げなければいけなくなる。乾が最も生きる素地が出来上がった。矢継ぎ早に今度はラインの裏を突く。吉田とDFの交錯したゴール前には、もう乾とボールとゴールしかなかった。ハットトリック。
その余韻も覚めやらぬ中、再び乾の飛び出しが決まる。吉田をかわして技ありループ。10分足らずの間に3得点。今日4点目のゴールを決めた乾は、もうどう喜んでよいかレパートリーが尽きてしまったように見えた。
後半34分
福岡の戦意は完全に失せ、福岡サポーターの怒号が飛ぶ中、ロスタイムの4分も無難にやり過ごしたセレッソは、これで5連勝。レヴィークルピが課したミッションを貫徹することに成功した。首位も堅持、これ以上無い第1クール最終戦となった。
ただしこれから数試合、香川が代表に招集され、乾も出場停止リーチの状態が続く。香川の代役は誰なのか。合計19得点のコンビが抜けた時、どのように対処するのかが不安ではある。マルチネスもベストコンディションではないようだ。柿谷、白谷、濱田らの出番が増えるだろうが、彼らはチャンスを生かし、セレッソを救えるだろうか。
0 件のコメント :
コメントを投稿