得点者
前半28分 工藤 壮人(柏)
前半39分 播戸 竜二(C大阪)
前半41分 工藤 壮人(柏)
後半6分 工藤 壮人(柏)
後半23分 澤 昌克(柏)
語ることの少ない試合。試合の前からフィジカルコンディションに問題があって、心身ともに疲弊していた。戦術というか、チームワークが全く機能していなかった。
6月30日から中盤のスタメンが4人ゴッソリ入れ替わっているのだから、それは厳しい話なのかもしれない。ただ、そういう状況になることは(キム・ボギョン以外は)ずっと前からわかっていたことなのだから、何か手を打てなかったのかというもどかしさがある。
選手が揃わず、コンディションも悪いとなれば試合の前から劣勢になるのは自明。結果は惨憺たるものだけれど、これが現実と受け止めるしか無い。
チームの組み立てで言うと、ソアレスセレッソの肝のはずのディフェンスと、そこからの速攻が全く通用しなかった。
何度も書くが茂庭、藤本のセンターバックコンビは守備だけのためのチョイスで、そこから効果的なパスを出すことは期待されていない。藤本は、やろうと思えばできるはずなのだけど、しない。なので相手とすれば、守備時にはこの二人を無視できる。こちらは二人少ない状態に近い形で攻撃をしなくてはいけない。特にボランチに対する要求が高くなってしまって、攻守でネックになってしまった。
仮にうまくそこを抜けだしても、2列目の村田とブランキーニョ、それに前線の柿谷、播戸のコンビネーションは皆無に等しかった。ただ一度、播戸のゴールシーン以外は。
村田がサイドに流れる動きを専らにしていて、播戸はゴールに近い位置が好きだ。となるとブランキーニョと柿谷がボールをつながなくてはいけなかったのだけれど、出来が良くなかった。
ソアレス監督がケンペスを意地でも使い続けていた理由が、この試合ではっきりわかった気がする。 こういう時に後ろから適当なボールを放り込んでも、ポストプレーヤーがいれば橋頭堡ができる。この試合では播戸がその役割りを担ったけれど、無理があった。
福音も少ない。枝村が移籍後初出場して少し流れを変えたけれど、劇的な効果があったわけではない。使うとすれば村田かブランキーニョを外したところになるだろうけれど、清武、キム・ボギョンの代わりはできるだろうか?
新潟が勝ったため、勝ち点をひっくり返されて順位を17位まで落としてしまった。オリンピックの試合結果次第になるけれども、このままの状況にシンプリシオを加えただけのチームで、18位札幌、そして17位ガンバとの直接対決を向かえることになる。ここを2勝、最低でも1勝1分で乗り切らなければ、残留すら危ういものになるだろう。
こういう時こそサポーターの力が必要になる。札幌はホームキンチョウスタジアムで、ガンバとのダービーは万博だ。集まるなら今、力を出すなら今。スタジアムで待っている、共に力を与えよう。
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